2005年08月29日

三種の神器の呪い その3

 トリをつとめるのはテレビだ。
 いまさら言うまでもないが、テレビの影響力はすさまじい。誰も彼もがテレビを見て、テレビに洗脳されている。価値観の多様化とか言われるが、テレビの言うことを鵜呑みにしている人は相変わらず多い。
 マスコミの報道は用心してかからないといけないが、特にテレビニュースはもっとも危険だ。テレビの場合、マスコミが見せたいニュースを、マスコミが見せたい順番に見なければならないからだ。これほど洗脳に適した道具はない。もしテレビニュースがなかったら、小泉が首相になることなどなかっただろうし、日朝関係がこれほど悪化することもなかっただろう。今回に限らず選挙となるとタレント候補のオンパレードだが、選挙ではなくてテレビ局が国会議員を選んでいるようなもので、異常としか言いようがない。まあ最終的に投票しているのはテレビ漬けの有権者の皆様だが。わたしは夜のニュース番組は以前はよく見ていたが、最近はよほどの大事件でもなければ見なくなってしまった。
 その点、同じマスコミでも、新聞やネットのポータルサイトのニュースなどの方がだいぶマシだ。テレビよりもはるかに多くのニュースの中から、自分の読みたいニュースだけを読めばいいからだ。
 車もクーラーも持っていない労働者Lだが、テレビはどうか?18歳で一人暮らしを始めて以来、永らくテレビのない暮らしをしてきた。今でもテレビ受像機はないが、5年ほど前にもらいうけたテレビチューナーつきの旧式のパソコンでテレビを見られるようになった。つまらなそうな番組ばかりなので、見るのは週に1時間くらいだが。そもそもあんなつまらないものを、なぜ皆辛抱強く見ていられるのか不思議だ。

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2005年08月24日

三種の神器の呪い その2

 クーラーはそもそも日本のような涼しい国には必要ない。インドとか中東とか、そういう暑いところでのみ使われるべきだ。
 日本人のクーラー好きは倒錯としか言いようがない。夏の電車は寒すぎる。普通の冷房車はとても寒くて乗れず、弱冷車でもまだ寒い。真夏に出かけるのにわざわざ防寒着を持ち歩かなければならないのが腹立たしい。ほんの20年程前まで、通勤電車にクーラーなんてほとんど無かったじゃないか。それでも電車は走っているので、窓を開け放しておけばじゅうぶん涼しい。わたしは車掌が通りかかると冷房の温度を上げるよう頼むことにしているが、なんのかんの言い訳するだけで温度を上げてくれたことは一度もない。そうするように上から含められているのだろうから車掌を責める気はないが、クーラーいらないから運賃下げろ、と言いたい。
 クーラーは環境を破壊している。日本の電力需要のピークは真夏の日中に訪れる。反原発運動をやっている知人によると、クーラーさえなければ原発は必要なくなるそうだ。そもそもクーラーがあるからかえって暑くなる。ヒートアイランド現象だ。暑いの嫌いなヤツはクーラーつけるな!
 クーラーは体に悪い。クーラーで風邪ひく人はよくいる。さいきん熱中症が増えているのは、クーラーのせいで体温調節機能がイカレているからだ。
 わたしは西日本在住だが、家にはクーラーはない。暑いときは窓を開ければよい。それでも暑ければ扇風機を回せば申し分ない。クーラー漬けの人はぜひやってみてほしい。

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2005年08月21日

三種の神器の呪い その1

 三種の神器といっても鏡・剣・玉のことではない。テレビ・洗濯機・冷蔵庫でもない。ここで話題にしたいのは、(初代)新三種の神器、つまりカー・クーラー・カラーテレビのことだ。そんな昔の話がどうしたのかというと、この3Cこそが、日本社会を悪くしている元凶だ、とわたしは常々考えてきた。この3つを抑制すれば、それだけで日本はだいぶマシになる。今回はまずカー=自動車からみていこう。
 車というものは、危険きわまりない。人間が生活しているのと同じ空間にあんな巨大な鉄のかたまりが時速50キロで行きかっているとは尋常ではない。滅多に脱線することはない鉄道の線路さえ大抵フェンスに囲われているのに、ちょっとハンドル操作を誤ればたちまち衝突する車が人のすぐ横を通り抜ける。電車の運転士が運転中に携帯で話をしていたとか、缶ジュースを飲んでいたとかいったことが時たまニュースになるが、車の運転手についても同様に報道していたら新聞の紙面は全ページそれだけで埋まるだろう。2004年の交通事故での死者は7398人、負傷者は約119万人だ。ちなみにこの年の鉄道事故での死者は299人、航空機では14人だ。しかも鉄道事故の半数は踏切事故だ。
 車は環境破壊の元凶だ。日本が年間に排出する二酸化炭素は13億トンだが、そのうち自動車が排出しているのが2.6億トン、自家用車だけでも1.5億トンだ。京都議定書に定められた6%削減は、マイカーの使用を半減させるだけで達成できる。さらに窒素酸化物・騒音・振動の発生源になる。道路の建設も自然を破壊する。
 車は邪魔だ。駐車場に収まりきらない車が、繁華街でも住宅街でも、我が物顔に道路を占拠している。デモは交通の邪魔者扱いされるが、駐車車両の方がよっぽど邪魔だ。警察はデモにいらん警備をつける人手があったら駐車違反をもっと取り締まるべきだ。
 車は貧富の格差を拡大する。マイカーで道路が埋まると、バスは定時運行できなくなり、ますます多くの人がマイカーに乗り換えるという悪循環が生じる。その結果、バスの本数は減り運賃は上がり、バスを利用せざるを得ない人たちにしわ寄せがいくことになる。もちろん、環境の面からもこれは由々しき問題だ。
 自動車産業は労働者を酷使している。わたしの隣町に日産の工場があった。そこで期間工をしていた人と話をしたことがあるが、あまりの待遇の悪さにびっくりした。自動車メーカーが空前の好況を謳歌し、正社員の給料やボーナスをアップさせている一方、大量の期間工を低賃金で酷使しているのが現実だ。ちなみに、隣町の日産の工場は「ゴーン革命」とやらで閉鎖され、従業員は何百キロも離れた工場に異動するか、退職するかの選択を迫られた。さらに、周囲の零細下請け部品会社の労働者の多くは、選択の余地なくクビになった。
 グローバルに展開する日本の自動車資本は、外国でも労働問題を惹き起こす。フィリピンのトヨタ工場の労働者たちは、日本の労働組合の支援も受けつつ、不当解雇攻撃と闘っている。さいきんホンダのインドの工場での激しい労働争議も報じられた。
 わたしは運転免許はもっているが、車をもったことはない。上記のような問題意識を抱いていることもその理由にはちがいないが、そもそも車を所有するメリットがない。わたしの住むような地方都市では、移動は自転車や公共交通でじゅうぶんである。必要なときだけタクシーやレンタカーを使った方がよっぽど安上がりだ。仮にタダで車をもらえるとしても断るだろう。
 車をもっている皆さん、自らのカーライフを見直してみてはどうだろうか?車をもたないのがベストだが、そうはいかない場合でも、できるだけ使用を控えるとか、大きいワゴン車を軽自動車に代えるとか、色々工夫の余地はあると思う。
 次回はクーラーを熱く語る。

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