わだつみ像どころか、今や孟子像が立つ立命館大学。今日は彼らが誇る「民主主義」の一端をご覧にいれよう。ちょっと字が小さくて読みにくいが、上の文書を見てほしい(クリックすると大きくなる)。立命館大学労働者代表選出選挙管理委員会(実態は立命館大学教職員組合)が大学構内に貼り出した、いわゆる過半数代表の選出に関するものだ。
過半数代表とは、過半数の労働者を組織する組合がない場合に、労働基準法にのっとって選出される労働者の代表だ。就業規則を制定・改定するときには過半数代表の意見を聴取しなければならないし、残業などに関する労使協定は過半数代表との間に締結しなければならない。過半数代表は非正規を含む全ての労働者によって民主的に選出されなければならない。
上の文書が張り出されたのは9月20日。その2日後から候補の受付がわずか3日間だけ行われる。しかも9月の大学はまだ夏休みで、特に講義以外に仕事がない非常勤講師はまず大学に顔を出さない時期だ。人があまりいない閑散とした時期を狙ってコソコソとアリバイ的に掲示を出し、立命館大学教職員組合が立てた「候補」だけが立候補し、信任投票さえ行わずに選挙は終了。この後、過半数代表が決定された旨の掲示もなされた。これが「民主的」な大学の実態だ。
だが、立命館大学の名誉のためにも付け加えておかなければならない。過半数代表の選出がいい加減に行われている職場は多い。経営者側が勝手に「代表」を決めてしまったり、そもそも就業規則じたいなかったりする職場は掃いて捨てるほどある。大学もその例外ではない。むしろ立命館は平均よりはややマシかもしれないくらいだ。
つまり、これは特殊でも何でもない、ごくありふれた日本の労働現場の風景だ。組合の組織率が低くて過半数どころではなく、それに代わる過半数代表も儀式的に選ばれるだけ。そして労働者の意見はないがしろにされたまま、待遇は切り下げられていく。
それで労働者はいつまでも黙っているのだろうか?次回の観測はそこに着目するつもりだ。
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