2005年10月07日

立命館定点観測

 京都に立命館大学という大学がある。立命館大学は共産党の影響力が強いことで知られている。60年代後半に民青が学生自治会の執行部をフロントなどの新左翼から奪取して以来、一貫して民青が執行部を握り続けてきた。60年代末に近所の京大・同志社大・府立医大で全共闘が席巻していた折でさえ、立命館では民青の優位は揺るがなかった。
 学生だけではない。立命館大学教職員組合は、大学が多い京都でも最も強力な共産党系の私大教職員組合であり、京滋地区私立大学教職員組合連合のヘゲモニーを握ってきた。それどころか、大学の最高意思決定機関たる理事会も少なからぬ数の共産党員によって占められてきたようだ。
 これら教職員組合や学生自治会をも構成員とする「全学協議会」が大学の運営に関与し、「平和と民主主義」を教学理念に掲げてきたのが立命館大学だ。
 もちろん、立命館の「民主主義」の影の面も指摘しないわけにはいかない。共産党系以外の学生がステ貼りしてもすぐに職員に剥がされる。ビラ撒きなどの情宣を始めようものなら職員が飛んできて妨害する。労働運動の面でも、立命館大学教職員組合以外の組合は著しく冷遇されている。
 だが、良くも悪くも続いてきた立命館大学の「平和と民主主義」は、80年代半ば頃から徐々に変質を始めた。「共産党大学」とまで呼ばれた立命館が産学協同に舵を切りはじめ、次々に財界受けのする新学部・学科を創設。94年には滋賀県草津市に新キャンパスを開設。2000年には大分県に立命館アジア太平洋大学を開学。今や経済誌で「改革のトップランナー」と持ち上げられるまでになった。
 このような華々しい拡大路線のコインの裏をめくってみよう。二部は96年に「夜間主」に衣替えしたものの、それも既に新入生の募集は停止しており、在学生が卒業すれば廃止される運命だ。職員の半数は有期雇用の非正規労働者に置き換えられた。当然ながら、こうした大変革は立命館に様々なきしみをもたらしている。
 これから折に触れてこの大学を定点観測しようと思う。それは、新自由主義に突き進む日本社会を考える上で立命館大学が貴重な材料を提供してくれていると考えるからだ。
 長くなってきたので今日は前置きだけにするが、観測結果をおいおい発表していくつもりだ。
 
 なお、メールアドレスを公開することにしました。roudoushalアットyahoo.co.jpです。立命館大学に関する情報も待っています。

革命的労働者に清き一票を!ここをクリック!人気blogランキングへbanner_02.gif
posted by 労働者L at 23:36| Comment(2) | TrackBack(2) | 立命館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 管理人さん、始めまして。立命館大学は、自治会と職員組合と一体となった共産党王国と言ったようでした。私の出身大学は、大阪工業大学2ぶでした。当時の自治会は、大学の施設の改善やクラブ運営の改善を取り組みますが、各学部の厳しいカリキュラムの改善は、全然取り組みませんでした。私は、日本共産党の学生党員や民青同盟員に大学側に改善の要望をしました。しかし、私の要望は受け入れられず、逆に、「あなたがもっと勉強すれば厳しいカリキュラムを克服できる。改善を申し入れることは難しい。」と説教されました。私は、自暴自棄なり2年ほど留年になりました。
 自治会活動は、「熱心な優等生作り」しか考えない別な意味でのエリート育成しか考えていないようでした。全学連のサイトを見ても私の危惧していたことがまだ続けられています。
http://web01.cpi-media.co.jp/zengakuren/index.html
Posted by ぶどうちゃん at 2005年11月22日 06:53
 ぶどうちゃんさん、はじめまして。立命館の共産党王国は、徐々にきしみはじめているようです。久々に今日立命館定点観測を更新したので、そちらもよかったら読んでください。
Posted by 労働者L at 2005年11月22日 23:17
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/7852844
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック

いくつかのブログを読んで
Excerpt: 左派(左翼)の中で一番大きい党派、日本共産党について、このブログでこれまでも言及することがありました。その指導部=中央委員会について、何も期待していないという主旨のこ
Weblog: メンフィスからの声
Tracked: 2005-10-09 00:09

日本共産党員への質問
Excerpt: 質問と、いいますか、愚痴と恨み言であります(苦笑)。私らのような「活動歴」を有する者にとって、現役当時には共産党の皆様に散々な目にあわせていただいたわけです。在野の市民運動の人間が、「日本共産党という...
Weblog: 旗旗
Tracked: 2005-10-13 04:51