2005年08月23日

ふたつの問題系

 8月16日の「学校はなぜ必要か?」で述べたように、学校は産業のための兵隊養成所だ。その基本的な性格は今も変わっていない。だが、そもそも近代学校制度は大量生産のための単純労働をおこなう工場労働者を想定して作られたもので、高度成長期以後の産業の変化に対応しきれなくなってきた。そこで、政府は「総合的な学習」や「ゆとり教育」を導入して「自主性」や「考える力」を重視するようになった。また一方では飛び級や大学院重点化によって教育を複線化し限られたエリートには手厚い教育を用意するようになった。
 しかし、学校制度に影響を与えたのはこのような上からの力だけではない。高度成長期以後、工業化によって疎外されてきた人たちの異議申し立て、すなわち反公害運動・消費者運動・ウーマンリブやフェミニズムと軌を一にして、登校拒否の子どもたちが現れてきた。そして登校拒否=不登校の子どもの出現を追いかけるようにして、80年代半ば頃から各地にフリースクールが設立されるようになった。
 このような話をしてきたのも、わたしがあるフリースクールのスタッフをしているからだ。給料は出ない。というか経営状況があまりにも悪いので自主的に返納している。収入は別の仕事で得ているが、バイト=非正規労働だ。不登校やフリースクールと、非正規労働。このふたつの問題系は微妙にリンクしている。

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posted by 労働者L at 17:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 子ども | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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