もちろん、ムネオは土建屋と癒着した金権政治家だ。「北方領土」の「返還」を強く主張する領土拡張主義者だ。「鈴木宗男を男にしてください」などと口走る、よくいる性差別オヤジだ。
そう分かっていても、労働者Lの判官贔屓の習性をおさえることができない。小泉官邸と「伏魔殿」官僚の連合軍に、抵抗勢力のレッテルを張られて石もて追われたムネオへの同情心を隠すことができない。去年の参議院選挙でムネオに投じられた50万近い票は、どん底の北海道経済のもとで構造改革の痛みに耐え切れなくなった人たちの声を反映しているのではないか。
ムネオが逮捕された容疑は、たしかに犯罪にはちがいないが、保守政治家ならだれでもやっていることだ。辻元とムネオは、永田町では当たり前のふるまいを口実に政治的な意図で粛清された点が共通している。今日立ち読みした辻元の著書には「感情的な世論の後押しを受けてムネオ=悪者に仕立てあげてしまったことを少し後悔している」といった趣旨のことが書かれていた。
何よりもあのキャラはどうしても憎めない。わたしの見立てが甘いかも知れないが、涼しい顔をしながら策略をめぐらすタイプには見えない。すくなくとも、党本部との距離を慎重に測って自己保身に奔走する造反組御一行様よりはずっと好感がもてる。議員がみなムネオだったら大変だが、500人近い代議士の中に一人くらいムネオがいてもいい。有罪が確定すれば塀の中に逆戻りの、失うものは何もない身分だ。党名は聞かなかったことにしてやるから、国会にカムバックして大暴れしてほしい。そして、ムネオ・キヨミの永田町漫才をまた見たい!実はこれが一番言いたかったことだ!
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