2005年12月12日

カナリアの悲鳴はもう聞きたくない

 子どもが犠牲になる痛ましい事件が続発している。それぞれの事件にはそれぞれの背景があるだろうから、安易に大状況から演繹的に論じることは戒めなければならないが、それにしても近年の新自由主義的政策がこうした事件を誘発しているのではなかろうか。
 児童虐待にしてもそうだが、弱肉強食の社会になってしまったせいで、追いつめられた人の不満のはけ口が子どもや老人などの最も弱い者に向かっている。もちろん、いくら差別・抑圧を受けようと弱い者に八つ当たりすることは許されないが、一番悪いのは自分たちの利益しか考えずにそういうギスギスした社会を作っている政府・官僚・資本家の連中だ。
 あたかも炭坑のカナリアのように、子どもたちが自らの命をもってわたしたちの行き先が危険であることを教えてくれている。まったくやりきれない話だ。これ以上犠牲が出る前に、早く道をひき返さなければならない。
 警察力を強化したり、外国人を排斥したりすることでは問題は解決しない。むしろ逆効果だ。
 大人たちが尊厳をもって扱われる労働環境を作ろう。ワークシェアリングをすすめて失業と過労をなくそう。年金・生活保護などのセイフティーネットを張りなおそう。破壊されてしまった地域や職場の共同性を、抑圧的にならない形で再建しよう。大人を追いこまないことこそが子どもを守る道だ。

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posted by 労働者L at 20:36| Comment(0) | TrackBack(5) | 子ども | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする