フリーター・パートなどと呼ばれる非正規労働者が団結し、旧来の本工主義の労働運動を乗り越えていかなければ労働者階級の未来はない、とわたしは考えているので、高木会長の誕生で連合も少しはよくなるかもしれない、と淡い期待をもっていた。少なくとも、電力総連やら自動車総連やらの擁立する会長よりはマシだろう、と考えていた。
ところが、どうもそうも言えないようだ。この前、連合傘下・旧総評系のある有力単産の専従の人とこの件について話をしたが、高木会長にたいそう否定的だった。
この人の話によるとこうだ。ゼンセン同盟はオルグを労働者ではなく経営者のところに派遣する。経営者に「共産党が手を伸ばさないうちに労使協調の組合を作っておいた方がいいですよ」などと巧みに勧誘し、御用組合を作らせる。もちろん事実上のユニオン・ショップで、従業員は有無を言わさず加入させられる。
こうして作られた組合は、当然ながら組合員の待遇改善などいっさい要求しない。それどころか、UIゼンセン同盟は組織拡大だけを自己目的化しており、一度立ち上げられた組合の面倒を熱心に見ようともしない、という。
かくして、誰も組合運営のノウハウも熱意も持ちあわせていない中小組合は、作られたさきから次々と休眠あるいは解散に追い込まれる。ゼンセン同盟は毎年3万人の組織拡大を誇っているが、くだんの専従氏によるとほぼ同数の脱退者がいるという。
結局、この脱退者たちは、労働組合というものは何ら労働者のためにはならないものだ、ということを学習し、以後二度と組合に入ろうとはしなくなる、という。つまり、ゼンセン同盟のオルグ活動は、労働運動全体にマイナスの効果しか及ぼしていない、という話だった。
まあ、酒の席で聞きかじっただけの話だ。この専従氏の単産とゼンセン同盟が未組織労働者の組織化を巡って競合関係にある、ということもある。よって、この件について更なる情報を求む!
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