2005年09月30日

最高裁はスルー、ということで

首相の靖国参拝「違憲」 大阪高裁判決 宗教的活動に当たる(産経新聞)

 どうせ最高裁でひっくり返されるんでしょ、と第一報を聞いたときは思ったけど。

 損害賠償をめぐる判決自体は国側勝訴となっているため、国側は上告ができず、原告側が上告しない場合、違憲判決が確定することになる。原告側は判決後の会見で「上告は検討する」とした。

 ということらしい。ぜひ上告を断念してほしい。

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2005年09月28日

「トヨタ万博」アプレ企画第2弾!

 「労働情報」によると、トヨタのフィリピンの工場の労働者の闘いがいま大きな山場を迎えているようだ。
 01年に団交拒否・組合員の大量解雇に抗して、フィリピントヨタ労組はストライキに突入し、生産を完全にストップさせた。これに対して、トヨタの「資本引き上げ」の恫喝に屈服したアロヨ政権は不当な政治的介入でストを中止させた。ここからフィリピントヨタ労組は長く苦しい闘いを続けてきた。
 とりわけ、フィリピントヨタ労組が日本の全造船関東地協に加盟し、団交拒否を続けてきたトヨタ資本を神奈川県労働委員会の場に引きずり出すという新しい戦術を編み出したことは特筆に価する。グローバル化の進展により日本の企業が生産拠点をアジア諸国に移し、より悪い待遇と労働法制のもとで現地労働者を強搾取するやり口に対する国際連帯による闘争手段として、これはひとつのモデルになりうるだろう。
 追いつめられたトヨタ資本は、この間育成してきた御用組合を押し立てて団交権承認選挙を今月中にも実施することにした。これは、従業員の投票によって、御用組合とフィリピントヨタ労組のどちらが会社との団交権を得るかを決めるものである。この選挙の実施決定自体がほんらい法律違反の不当なものだが、フィリピントヨタ労組はそれを承知であえて選挙を受けてたち、正面突破をはかることを選択した。現場労働者の良心を信頼したフィリピントヨタ労組のこの決定を支持したい。
 詳しくは、フィリピントヨタ労組を支援する会のサイトをご覧あれ。

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2005年09月25日

路上、公園に生きるアーティストたち

 昨日は、新世界にある大阪市の乱開発遺跡=フェスティバルゲートに行ってきた。学生の時分、釜ヶ崎の越冬闘争に参加していた頃は線路の向こう側からこの奇抜なビルをいつも眺めていたが、中に入るのは初めてだ。フェスゲにあるココルーム「自分で生きる、人と生きる」路上、公園に生きるアーティストたちというイベントが目当てだ。
 期待していたよりずっと楽しく、刺激的なイベントだった。近年参加した集会・イベントの類の中で最も面白かったのではないだろうか。
 内容は、野宿生活をしつつ芸術活動もしている人たちのパフォーマンスと、会場も一体となったディスカッション。長びく資本家のリストラ攻撃のおかげで都会の公園はすみかを失った人たちのブルーシ−トの住居だらけだ。ところが、東京の代々木公園から参加した二人の若いアーティストは、別に住む家がないわけでもないのに、好きこのんで公園で暮らしているのだという!小市民的な生活がすっかり身についた労働者Lには信じられんことだ。
 どうやら、絵を描く会やらティーパーティーやらしつつ、代々木公園(人口300人)の生活を楽しんでいるようだ。食糧はふんだんにあるという。産廃業者が経費を浮かすために賞味期限切れの食品を公園の住民のもとに届けに来るのだそうだ。数百キロのスパゲティをもらい、「近所」に配っても配っても減らず往生したこともあるという。発電機などの耐久消費財はフリマで「公園価格」で格安で入手できるらしい。あまり金がかからない生活だが、それでも必要な現金は、小川さんの場合、週1回程度の障害者の介助で稼いでいるそうだ。週休6日である。
 しかし、こんなことで驚いていてはいけない。詩の朗読を披露した橘さんたちの話はもっとすごい。橘さんは長らく日雇いで働いていたが、仕事が減り野宿生活を強いられつつ、詩を作り、朗読する活動をしている。詩の朗読でギター伴奏をしていた相棒は野宿生活の隣人だという。
 この二人がどうやって知りあったか。かって橘さんが大阪城公園で暮らしていたとき、相棒氏はホームレス対策の行政の担当者だったという。だが、行政が野宿者を収容施設に押し込めても、少なからぬ人たちが施設の窮屈さを嫌い野宿に逆戻りしてしまうさまに相棒氏は矛盾を感じ、自由に生きる橘さんにあこがれて公務員の地位を捨てて野宿生活に弟子入りしたのだそうだ。相棒氏は「ミイラ取りがミイラになってしまいました」などと平然とおっしゃるが、まったくもって驚くべきことだ。世の中いろんな人がいるものである。
 その他に、釜ヶ崎の紙芝居のグループ、長居公園のよさこいソーランチームも出演した。
 当然ながら、野宿生活には様々な困難が伴う。代々木公園では年末にも強制排除があるかも知れないそうだ。女性の野宿者が受ける抑圧・差別に関する議論がおこなわれ、野宿生活者のコミュニティに投影された差別構造について考えさせられた。
 イベントがはねたあとはジャンジャン横丁の串カツ屋で一杯やる。充実した半日だった。
 ところで、ココルームは大阪市による「新世界アーツパーク事業」により、フェスティバルゲートに出店している。ところが、市の都合でアーツパーク事業が移転させられるかもしれないそうだ。そうなればココルームがせっかく釜ヶ崎と築いてきた関係に大打撃だ。アーツパーク事業移転反対!

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2005年09月24日

乙女は起ちて輪を結び…

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 「自然の叡智」をテーマに森を切り開いて開催された愛・地球博もいよいよ閉幕だ。当初は閑古鳥が鳴いてどうなることかと労働者Lも心配だったが、あれよあれよと日本中のヒマ人を吸収して大入り満員の盛況のうちに閉幕を迎え、トヨタ資本もどえりゃー喜んでいることだろう。そこで、今日は愛知万博の成功を祝して、万博つながりということで、いささか古いが大阪万博ネタをひとつ。
 大阪万博に反対する運動としてはハンパクが有名だが、「内なるハンパク」として、万博会場での労働運動が闘われたことは皆さんご存知だろうか?万博労働者が結成したエキスポ綜合労組が発行したパンフレットをさいきん入手したので、それを紹介したい。
 パンフレットはエキスポ綜合労組の闘いの報告集で、「乙女は起ちて輪を結び赤旗なびかせストライキ」と題されている。各パビリオンやレストラン、ガードマンやエキスポタクシー(会場内の移動用の電気自動車)の運転手などを組織し、60もの支部を擁していた。解雇撤回や賃上げ、さらに社会保険や生理休暇など要求は多岐に渡っている。闘争手段も万博会場内での集会やデモ、そして無期限も含むストライキとなかなか戦闘的だ。「スト決行中」のステッカーがベタベタ貼られた小奇麗なレストランの写真は壮観だ。「万国博の開会中に、会場内で赤旗がたったり、ストライキが行われたのは、万博の歴史上始めて(ママ)のことである。」とのこと。
 とりわけ注目すべきは、今でいう非正規労働者が中心の運動だったこと。そして女性の比率が高いこと。具体的な職種としては、ウエイターや清掃、窓口業務などだ。労働運動が今よりもさらに男性の本工中心だったこの時代にあっては先駆的な運動といっていい。
 それから、ちょっと長くなるが、パンフレットの中の「ソ連館を見よ!」と題する一文が面白かったので全文紹介しよう。

 ラテナ・マジカでの最初のストライキに起ったできごと。チェコ館の別館だが、経営はカナダ人興行師のマリー・デマレー女史。デマレーは悪らつな資本家で、労働者のちょっとしたミスをみつけては罰金をとりたてた。中には一カ月に二万三千円も差し引かれた労働者もいた。組合はたまりかねてストライキで闘ったが、その時、かのデマレー女史は、ヒステリックに「ストライキをやるような奴らは、ソ連へ送って強制労働させてやる」と叫んだ。組合員は怒りよりも、むしろ、驚きの方が大きかったが、ここでソ連館をからかってやれとばかりに、大まじめな顔をして、ソ連館へ行き、「ソ連ではストライキをやると強制労働させられるのですか」と問いただした。日ソ友好とやらに大わらわのソ連館は「決してそんなことはありません」と、日本語ペラペラのソ連人がでてきて、半時間にわたってソ連の「すばらしさ」を講義してくれたという。そして「お疑いなら」というわけでもないが「ぜひソ連館をみていってくれ」と招待した。
 それから何日か後、ソ連館のエスカレーターで闘争が起った。万国博流のやり方で、ソ連館も下請けにやらせており、エスカレーターの経営者は日本人である。しかし組合はソ連館内のことでもあるので、闘争に対する理解を求めるため、申し入れ書をたずさえて訪れた。ところが、先日のあいそよさとはうってかわって、ソ連人官僚は「日本の労働争議には一切不介入」の一点ばりで、申し入れ書を受けとるどころか、組合の代表たちとの話しあいも拒否したのである。そしてついには、エスカレーターの組合員がリボン闘争をしたというのでロックアウトを行った。これがソ連社会帝国主義の姿なのである。


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posted by 労働者L at 12:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 労働

2005年09月21日

今日の立ち読み

 労働者Lの心のオアシス、それはオヤジ系週刊誌。特に「週刊新潮」と「週刊文春」が好き。「週刊朝日」とか「サンデー毎日」は毒がなくてイマイチおもしろくない。わたしが国家主席に就任したらブルマスは当然全て発禁処分にするが、「週刊新潮」と「週刊文春」だけは例外的に存続させる所存だ。
 「週刊新潮」の筆坂手記もさっそく読んだ。「共産党は唯我独尊」だってさ…。なんか昨日まで竹刀振り回してた軍国教師が敗戦の途端、「いいか、オマエら、民主主義が一番大事だぞ!」とか言ってるみたいだな。唯我独尊とかそんなことはどうでもよろしいから、ぜひ筆坂氏にはもっとエゲツナイ党内の暴露話を期待したい。「週刊新潮」ならいつでも喜んで誌面を提供してくれると思うよ。
 あと、これも「週刊新潮」の記事だが、前原誠司は在日米軍の各部隊の兵力をそらんじることができるという。ヤツがミリオタだとは聞いていたけどそりゃすごい。これほどの逸材を崩れかけたアバラ屋の主にしておくのはMOTTAINAI。ぜひ「丸」の編集長あたりに抜擢したらどうだろうか?
 えー、週刊誌編集部の皆さん、もしこれを読んでいたらお願いがあります。辻元清美と鈴木宗男の対談をセットしてください!そうしたら立ち読みせずに買いますよ。

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posted by 労働者L at 17:45| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記

2005年09月20日

ちょっと前の話

 以下の二つの発言を読んでほしい。両方とも日本の政治家のものだ。

 大東亜戦争は侵略を目的にやったものだろうか。日本は生きるために立ち上がったのであり、かつ植民地を解放する、大東亜共栄圏を確立するということをまじめに考えたのだ。私は南京事件というのは、あれ、でっちあげだと思う。

 日本は侵略戦争をしようと思って戦ったのではなかったと思っている。…全体のことについてはある程度わびる必要があるけれども、しかし日本だけが悪いという考えで取り組むべきではないと思う。むしろアジアはそのお蔭でヨーロッパの植民地支配の中からほとんどの国が独立した。


 前者は94年の永野茂門法務大臣、後者は同年の桜井新環境庁長官の発言だ。二人ともこの発言がもとで大臣を辞職させられている。

 わずか11年前のことだ。

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posted by 労働者L at 21:45| Comment(3) | TrackBack(1) | 戦争と平和

2005年09月19日

テレビよ、政治を語るな

「劇場型選挙」TV好きは自民に…読売ネットモニター

 衆院選直後に読売新聞社が全国のインターネットの利用者1000人に行った「衆院選ネットモニター」の第3回調査結果が19日、まとまった。
 平日1日あたりのテレビ視聴時間が長い層ほど、おおむね自民党や小泉首相を支持する割合が高いことが分かった。
 先の衆院選では、自民党が、郵政民営化法案に反対票を投じた候補者に対立候補を擁立したことがメディアで注目を集め、「劇場型選挙」とも呼ばれた。テレビの長時間視聴層の多くが実際に自民党を支持していたことが、裏付けられた。(後略)(読売新聞) - 9月19日20時30分更新


 読売新聞はおもしろいこと調べてるな。わたしはろくにテレビを見もしないくせに「もしテレビニュースがなかったら、小泉が首相になることなどなかっただろう」などと書いたが、数字で裏付けられたかたちだ。
 ところで、筋肉少女帯に「労働者L」っていう曲があるの?詳しい人教えて!

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2005年09月17日

根っこをみっつほど

 いやー、ブログをやっててよかった、と痛感しました。ブログを始めていなければ知りあうこともなかったであろうたくさんの人たちとこうして意見を交換できるとは素晴らしいことです。特に、アッテンボローさんなどの尽力のおかげで、今まで互いに知らんぷりしていた代々木系と反代々木系のブロガーが生産的な交流を始めたのは画期的なことです。怠惰で社交性のない労働者Lは早くもこの論争から脱落しつつありますが(笑)、こうした一連の動きのきっかけを作ることに参加できただけでも満足です。
 さて、この論争の過程でたくさんの方々のブログを読み、たくさんのコメントを頂く中で、わたしが「共産党の選挙戦術について」で言いたかったことの、さらに根っこの部分に何があるのか、ということを、遅ればせながらやっと自覚できるようになってきました(遅すぎだ、まったく)。以下、その「根っこ」について記していきますが、わたしとしてはこれをもって論争の項目を増やそうという意図はありません。議論が拡散してしまいますし(もちろん、ご意見・反論お断り、という意味ではありません。いつも通りコメント大歓迎です。)。ただ、自らの「気持ちの交通整理」を恥ずかしながら公開することが、もしかしたら読者の皆さんにも寄与するものがあるのではないか、ということで。

 まず、わたしたち反代々木系は社民党に甘く、共産党にからい傾向があるのではないか、ということです。小選挙区に当選する可能性のない候補を立てて野党の票を分散させているという点については、規模の大小はあれ、五十歩百歩なのに、なぜか社民党は批判されない。これはおかしい、と思ったわけです。
 そりゃ、わたしも一応おおざっぱには理解しているつもりですよ、共産党と新左翼の間に今までどういういきさつがあったか、ということは。反面、社会党=社民党が新左翼をも受け入れる寛大さを持っていることに多くの人が恩義を感じているのも当然です。
 しかし、それならばこそです。もし身近な社民党が間違ったことをしていると思ったら、それを真っ先に忠告するべきです。それが本当の信頼関係というものです。その人が正しいかどうか、ではなく、その人が自分の「仲間」かどうかを基準にして善悪を判断する習慣は、こと左翼業界に限らず、わたしたちの周りに広く行き渡っています。わたしは、これがだいっ嫌いなのです。だからわたしは共産党が嫌いですし、なにかというと共産党につらくあたる新左翼文化にも違和感を感じるのです。まさにこれこそがセクト主義の正体だと思います。
 嫌いだからこそ共産党にはよりあまく、「好き」だからこそ社民党にはよりからく、わたしはそうありたいと考えています。
 なお、この問題については、黒目さんからいただいた以下のコメントで今ではかなり納得した、ということをつけ加えておきます。
 (前略)もうひとつは、社民党が出るという場合には、ある程度は「地盤」という発想がある。結果的にかなり悲惨な得票の選挙区もたくさんありますが、それでも「そこの土地をその人が基盤にしているから」とか、「社民党の支持者が多い土地なので、誰か立てないわけにはいかない」とか、そおゆう判断で行われている筈です。
 日本共産党の場合は、学校で民青やってて、民商に就職して帳簿繰ってたようなんを、人数の都合のつく限り立候補させるというものです。そんなバイトで雇ってきたような候補者は、今すぐにでもおろせる。そもそも中選挙区の時代から、共産党が当選していたようなところは、ちゃんと地盤があるところだけなわけで、そんな「党役員32歳」みたいなんが当選するわけもないのでありまして。

 次にいきましょう。この論争では、小泉政権の継続はたとえ奥の手を使ってでも阻むべきほどの危機である、という情勢判断が重要な争点になっています。もちろんこの情勢判断の是非については真剣に論じられるべきですし、現に論じられています。
 それはいいのですが、いっぽうで正直なところ、危機を煽るような言説に対する違和感がわたしの中にあるのです。危機を叫びたて、恐怖を煽り、人々を動員する。これはまさにいま小泉がやっていることですし、左翼文化の中にも一部見られる現象です。
 しかし、恐怖につき動かされた大衆ほど恐ろしいものはありません。落ち着きこそが必要です。危機を叫ぶ声の大きな人に対抗して大声でやりかえすよりも、静かに反論するべきです。わたしたちは散文の世界を生きているのです。大層な危機など滅多とやってこないのです。
 もっとも、このように落ち着きはらっているうちにドイツ社民党は「ナチス」に政権をもっていかれてしまったのかも知れません(よく知らないのですが)。稀には危機が来ることも事実です。

 あと、勝つためには例え新自由主義者とでも手を組む、というマキャベリズムの是非です。小泉自民党は権力を維持するためなら公明党ともホリエモンとも結んでいます。こういう節操のなさをわたしたちも見習うべきでしょうか。
 共産党や社民党が小選挙区の候補を引き上げることで首尾よく民主党を勝たせることができたとしましょう。その結果できた民主党政権は当然ながら新自由主義的な「改革」を推し進めるでしょう。そうなったら革新側としてはそれを批判せざるを得ません。すると「なんだ、あいつらは自分たちが勝たせた民主党を批判しとるのかよ」と受け取られるのが自然だと思います。
 ひとにすっきり説明できない権謀術数は使いたくありません。まさにこういう態度こそが「左翼小児病」なのかも知れませんが。

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2005年09月14日

共産党の選挙戦術について

 今回の選挙結果をどう見るかについて、色々なブログを読みましたが、その中でちょっと疑問に思ったことがあります。アッテンボローさんはこう書いておられます
 三番目に思うことは日共スターリン主義による党利党略のための小選挙区における泡沫候補擁立戦術への怒りである。小選挙区制度においては、たった一人の当選者しかいないためにそれ以外の候補者に投じられた票は全て死に票となる。日共スターリン主義はそれを承知で労働者の投票行動を分裂に導き「自民党に勝利を譲った」のだ。

 黒目さん旗旗さんのブログにも同様の記述がありますが、わたしはこういった批判は筋違いではないかと考えます。その理由を以下論じていきます。なお、念のため最初に断っておきますが、別にわたしは共産党員でもシンパでもありません。このブログを読んでくださっている方ならお分かりでしょうが、わたしなぞにシンパシーを抱かれたりしては共産党はさぞ迷惑なことでしょう(笑)。むしろわたしは常日頃ニッキョーの悪口ばかり言っている、どこにでもいる普通の左翼です。
 現実的な問題から検討していきましょう。もし選挙共闘が成立し、共産党候補に投じられた票が全て民主党にまわっていたとしたらどうなったか。本当は全ての選挙区について調べるべきでしょうが、わたしにはそんな根性もヒマもないので、今回の自民党の大勝を象徴する地であり、もともとは比較的民主党や共産党が強かった東京で調べてみました。与党が勝利した24の選挙区のうち、民主党と共産党の票の合計が与党を上回っていたのは5つの選挙区です。これを多いとみるか少ないとみるかは微妙です。それに選挙共闘が単純な足し算を結果するとはかぎりません。しかしいずれにしろ「共産党が小泉打倒の闘いの中では桎梏物でしかない」(旗旗さん)というのは言い過ぎではないかと思います。
 共産党の「セクト主義」を批判する皆さんは、民主党や社民党についてはどうお考えでしょうか?わたしは必ずしも丹念にニュースをチェックしているわけではないのでよく知らないのですが、民主党や社民党が共産党に対して選挙共闘を申し入れた、という事実があるのでしょうか?社民党は小選挙区に38人の候補を立てましたが、その大半は共産党と同じく当選見込みのない「泡沫」でした。社民党の「セクト主義」へも批判を加えるべきではないですか?神奈川11区の天木直人氏や兵庫1区の原和美氏はどうですか?
 わたしも皆さんと同じく共産党はゴリゴリのセクト主義だと思っています。共産党は社民党と選挙共闘しない理由を、「社民党は改憲派の民主党と選挙共闘しているから」と説明していますが、これなど自らのセクト主義を糊塗するためのとってつけた言い訳に過ぎません。ですが、言うまでもなく選挙共闘とは双方の合意があって初めて成り立つものです。仮に共産党が選挙共闘を申し入れたとしても、社民党はともかく民主党がそれを受け入れるなどということは100パーセントありえない、と思いますが。それとも民主党にそっぽを向かれても共産党は滅私奉公すべきなのでしょうか?
 次に検討すべきことは、民主党は果たして革新勢力が犠牲を払ってまで勝たせてやる値打ちがあるのかどうか、ということです。わたしは自民党も民主党も新自由主義者の党だと考えています。むしろ民主党のほうがよりはっきりした新自由主義です。その限りでは、自民党を負かすために民主党を勝たせても何にもならないと思います。
 ただ、政党や政府の実力は指導者いかんによってかなり変わってくるという現実があります。つまり、小泉純一郎を類まれな指導者と見るか、平凡な指導者と見るか、が問題になります。もし小泉が他に替わりがいない、資本家たちにとって唯一の頼みの綱のような存在だとしたら、小泉を追放するためにあらゆる手立てを尽くし、ブルジョア政党との共闘もすべきです。ですが、わたしには小泉はそれほどの値打ちがあるようには見えません。発言は森喜朗なみにトンデモですし、政策の実行力も大してありません。普通の首相なら調整力を発揮してとっくの昔に郵政民営化法案を成立させていたはずです。靖国参拝への拘泥は明らかに独占資本の利益を損ねています。
 もっとも、この点について、正直わたしには多少迷いがあります。小泉は一見バカな行動をしつつ、世の動きを敏感に察する天才なのかもしれません。皆さんのご意見をお待ちしています。

 わたしの結論はこうです。共産党は社民党や新社会党、それに多くの進歩的な運動や個人との共闘を追求すべきです。それをネグレクトしている責任が共産党にありますし、おそらく社民党や新社会党にもあります。しかし、民主党に遠慮して候補を引っ込める必要はありません。共産党は腐っていますが革新政党です。民主党は新自由主義政党です。共産党憎しのあまり、このことを見失ってはいけないと思います。

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2005年09月12日

これは勝利のはじまりだ

 わたしは今回の選挙結果を、まあまあ良かったと思っている。つい自民党の圧勝に目を奪われがちだ。しかし、常々書いているように、わたしは民主党は「自民党の二軍」ないしは「へぼい自民党」であると考えているので、自民党と民主党、さらに公明党も含めた保守勢力全体としてどうだったか、ということを考察しなければならないと思う。
 まず議席数だが、自民党・民主党・公明党および国民新党などの自民造反組を全てあわせると、解散前は426で、選挙後は427だ。ほとんど変わっていない。いっぽう共産党と社民党を合わせた革新勢力は解散前が14で、選挙後が16。これもたった2議席増えただけだが、もともとの数が少ないので2つでも増えたのは大きい。しかも辻元清美と保坂展人がカムバックしたことは心強い。つまり、わたしのみるところ、保守勢力はこの選挙で前進したとは言えない。
 もっとも小選挙区制は民意を歪んだ形でしか反映しないので、得票率も検討しなくてはならない。比例区の得票率を比較すると、保守は前回総選挙も今回も約87%。革新は前回も今回も約13%。得票率を見ても、前回総選挙とほとんど変わらない。
 それだけではない。数字に現れないところで保守勢力の危機は進行していると考える。自民党は刺客を送り込み、コスタリカ方式の秩序を壊すことで自らの支持基盤を引っかきまわし、掘り崩してしまった。これは長期的には保守勢力の弱点となる。もっとも自民党をあなどるべきではなく、これを機に農村部では昔ながらの組織選挙、都市部では無党派層受けするイメージ選挙の両刀を使い分けられる党に進化するかもしれないので警戒すべきだが。
 公明党の退潮も注目に値する。公明党は議席や得票率も減らしたが、わたしが気になるのは別の点だ。1週間前にマスコミがこぞって自民大勝を予測したとき、わたしはこれで公明党は票を自民党から民主党にシフトさせ、自民党の大勝を防ぐだろうと考えていた。いうまでもなく、公明党がキャスティングボートを握り、自らを少しでも高く自民党に売りつけるためだ。ところが結局自民党が圧勝してしまった。投票率が高かったことも公明党に災いしたのだろうが、それ以上に中小企業の倒産や高齢化によって彼らのあの不気味な集票力に陰りが見えつつあるのではないかと考えている。
 さらに重大な危機が保守勢力を襲いつつある。二大政党制の崩壊だ。日本の独占資本家どもは二つの保守政党の出来レース選挙で永続支配をねらうアメリカ型の政治形態を追及してきたが、今回の民主党の大敗でこれが危機に瀕している。自民党政治に反対するためだけに今まで心ならずも民主党に投票していた人たちが革新政党に投票するようになれば素晴らしいことだ。
 もちろん短期的に見れば今回の選挙は大変悪い結果をもたらすだろう。郵政民営化はもう決まったも同然だ。共謀罪や障害者自立支援法案も近いうちに成立してしまうだろう。さらに憲法改悪のための国民投票法案や教育基本法改悪も実現に一歩近づいた。
 しかし、メリットとデメリットを差し引きすれば、長期的には展望は明るいと思う。とりわけ投票率が上がったのはいいことだ。年齢層別の投票率の推移のデータを入手していないので確かなことは言えないが、おそらく若い人の投票率上昇が全体を押し上げているのではないか。本田由紀さんがおっしゃる通り、フリーターやニートの人たちに選挙に行ってほしい。今回は彼らの票が自民党に流れたかもしれないが、選挙に行く習慣をつけた彼らは来るべき勝利の暁には主力部隊に成長しているだろう。

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2005年09月11日

9・11の蛮行を忘れるな!

 いま投票に行ってきたけど、がっかりしたよ。受付でハガキを差し出すと生年月日を聞かれるでしょ?その時、「19**年**月**日です」「昭和で言うと何年ですか?」「さあ?天皇制に反対なので元号は使いません」て押し問答するのが密かな楽しみ(受付の人ゴメンナサイ)。それなのに今日は生まれた月日しか聞かれなかったからつまんなかった。どうも選管の方針が変わったみたい。しゃーない、次回からはフランス共和暦で誕生日を答えて、「共和主義者なのでグレゴリオ暦は使いません」とか言うべかな。

 ところで、今日はフリュクティドール25日だ。王党派の言うところの9月11日だ。この日に起きたあの大事件をいま一度思い出してほしい。世界に衝撃を与えたあの蛮行は、全世界の人民に対する挑戦であり、わたしたち労働者階級こそが先頭に立って弾劾しつづけるべきだ。二度とあのような野蛮な行為を起こさせないために、わたしたちはあらゆる努力を惜しむべきではない。あまりにも有名な事件だが、念のため簡単に振り返っておこう。

 …9月11日午前、テロリストどもの飛行機は攻撃を開始した。大統領官邸は炎上し、大統領は死んだ。CIAが支援する陸軍司令官ピノチェトが権力を握り、その日だけで2700人が殺された。アジェンデ派は次々に逮捕され、拷問され、殺された。当時人口1000万程度のチリで、逮捕者10万、死者4万、亡命者100万といわれている。
 そして独裁政権のもとで農民に解放された農地は地主に返され、国営企業は二束三文で資本家に売り渡され、福祉や教育は切り詰められ、貧富の差が拡大した。

 あれ、農地以外はみなどこかで聞いたような話ばかりだ。9月11日に再び新自由主義者どもが、今度は日本で攻撃をしかけてきた。今度こそ独裁者に勝利を許してはならない。

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2005年09月10日

ある選挙の話

 いよいよ明日は選挙だ。選挙というのは、20歳以上の日本国籍の者が投票所に行き、意中の候補に一票を投じる。そして多くの票を得た候補が当選するという、実に単純明快な仕組みだ。
 何を今さらそんな分かりきったことを、と思われるかも知れないが、この単純明快な分かりきったことにいかに重みがあるか、という話をしたい。
 わたしは選挙のたびにネパールの日々を思い出す。わたしは91年にネパールの首都カトマンズの近郊に滞在していたことがある。90年に民主化運動が勝利した結果、ちょうどわたしが滞在している間に約30年ぶりの議会選挙がおこなわれることになった。
 ひとくちで選挙をおこなうと言っても、ネパールでは大変なことだ。まず、ネパールには戸籍も住民登録もないから、有権者の名簿を一から作らなければならない。そのために選管の職員が一軒一軒を訪問してそこの住民を調査する。これだけでも大変だ。そもそもネパールでは誕生日を祝う習慣がないので、自分の誕生日を覚えてない人が多い。だから年齢をはっきり確定するのが難しく、有権者名簿を作るのにも支障があるのではないか。
 そして投票日。どこの投票所にも長い列ができていた。南アジアの炎天下の中でみな辛抱強く順番を待っていた。30年待たされた人たちにとっては、これくらいの行列はたいしたことないのかも知れないが、日本だったらみんな投票を諦めて帰ってしまうだろう。
 投票を済ませた人は指の爪に塗料を塗られる。選挙はがきなどないので、こうして二重投票を防ぐ仕組みになっている。この塗料は一応簡単には落せないことになっているが、誰それは塗料を洗い落して5回投票したとか、いやあの人は10回だとか、マユツバな噂話が飛びかっていた。
 選挙管理委員会は1週間で開票作業を終わらせる、と豪語していた。投票日の晩に開票が終わってしまう日本に比べればいかにものんびりしているように感じられるかも知れないが、わたしはこの1週間という目標さえ到底達成できないだろうと考えていた。何しろネパールはヒマラヤの国で、車が入れるところから歩いて1週間かかる、などという村はいくらでもある。というよりむしろ、90年代初めにはまだ車道は辛うじて主要都市を連絡していたに過ぎない。日本で言えば県庁所在地に相当するような町でも車道が通っていないところがあちこちにあるほどだ。
 それにもかかわらず、開票が10日ほどでほぼ完了したのには驚いた。山間部では軍のヘリを活用して投票箱を集めたようだ。厳しい条件下でここまで出来るとは予想外だった。
 人々が選挙に寄せる期待は、日本では想像できないほどだった。町中に選挙のスローガンがあふれ、壁という壁に政党のマークが描かれていた。識字率が低いので、投票用紙に印刷された政党のマークに印をつけて投票する仕組みになっているからだ。例えば、会議派は木、共産党マルクスレーニン主義派は太陽をマークにしていた。この二つが当時の二大政党であった。人が集まれば選挙の話になった。みなわたしから日本の選挙の様子を聞きたがった。
 カトマンズは投票の数日前からすでにお祭り騒ぎだった。会議派や共産党のデモが町を埋め尽くし、都心部は「解放区」の様相を呈していた。開票が始まり、カトマンズ盆地での共産党の圧勝が明らかになってくると、再び町は歓喜のデモで埋め尽くされた。自分たちの代表を自分たちで選ぶ喜びを、みな全身で表現していた。まさにお祭りと呼ぶにふさわしい、解放感あふれるデモだった。若かりしわたしも毎日デモに赴いた。節操なく会議派のデモも共産党のデモも参加していた。70年安保の頃に生まれたわたしにとって、それは期せずしてやってきた政治の季節だった。今から思えば、前年の流血の民主化運動も知らない暢気な先進国の若造の「いいとこ取り」だったが。

 あれから14年。政争に終始する政党政治は国民から愛想を尽かされ、議会は国王によって解散させられ、共産党毛沢東主義派と政府の二重権力状態になっている。ポルポト派を賞賛する毛沢東主義派は、農地解放に手をつけられなかった民主政治に対する農民の絶望感を糧に成長してきた。
 91年のネパールの人たちの目の輝きを思い出すと涙が出てくる。

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posted by 労働者L at 17:57| Comment(0) | TrackBack(1) | 政治

2005年09月08日

郵便局で読んだ漫画

 さっき近所の郵便局で、待ち時間に備え付けの雑誌を読んでいたらこんな漫画があった。記憶による再現なので文言などエエカゲンなのはご容赦を。ちゃんと知りたい人は「KANSAI 1週間」を見てほしいけど、関西以外では無理か。
 
「郵政民営化のメリットは?」
「税金を食う公務員を減らしたり、郵貯資金を民間に放出して景気がよくなることかな」
「つまり結婚さえすれば幸せになると思い込むようなもんね」

 なるほど、言いえて妙。わたしの周囲を見ても、やみくもに結婚したがるような軽率な人には民営化賛成派が多いような気がする。ちなみに思慮深い労働者Lはもちろん郵政民営化反対で、なおかつ独身だ。

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posted by 労働者L at 21:22| Comment(2) | TrackBack(0) | 政治

2005年09月07日

敵の敵は、やっぱり敵だ

<堀江貴文社長>『天皇は日本の象徴』に違和感、大統領制に

 衆院選広島6区に無所属で立候補しているライブドアの堀江貴文社長は6日、東京都内の日本外国特派員協会で講演し、天皇制について「憲法が『天皇は日本の象徴である』というところから始まるのには違和感がある。歴代の首相や内閣が(象徴天皇制を)何も変えようとしないのは多分、右翼の人たちが怖いから」などと指摘した。
 そのうえで日本の国家体制について「大統領制にした方がいい。特にインターネットが普及して世の中の変化のスピードが速くなっている。リーダーが強力な権力を持っていないと対応していけない」と語った。【谷川貴史】(毎日新聞) - 9月6日19時29分更新


 共和主義者である労働者Lは、8月20日の記事にもあるようにかねてからホリエモンへの投票を呼びかけてきたが、そのわたしの判断は間違ってなかったわけだ(ナンノコッチャ)。畏れおおいのか、このニュースはネットを調べた限り他のマスメディアでは報じられていなかったが、この講演に出席した小林恭子さんのブログに詳細な報告があるので一読をおすすめする。
 フジサンケイグループにケンカを売り、自民党はウン十億で買えると豪語し、ついには天皇制の廃止を言い出した市場原理主義者のホリエモン。わたしは9月2日の記事で郵政民営化をするなら天皇制を廃止したらどうか、と挑発的な記事を書いたが、ホリエモンにはこの挑発は通用しない。ホリエモンにとっては、郵政公社がムダであるのと同様に天皇制も経済的な観点からムダなのだ。彼は議員内閣制に代えて、強力な権力を伴うアメリカ型の大統領制を推奨する。
 移民の受け入れを主張するのもホリエモンらしい。従来の保守的な入管政策とは一線を画するが、要するに「負け組」を外国から輸入してより安く雇用したいということだ。
 総じて効率一辺倒。だが効率一辺倒が果たして本当に効率的なのか、そのあたりを彼はどう考えているのだろうか?マスコミや球団は金を積めば買えるかもしれないけど、わたしたち労働者階級はそうお安くなくってよ!

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2005年09月05日

タコは昔イカだった

 先日、滋賀県東近江市の八日市大凧会館に行ってきた。八日市は江戸時代から巨大な凧を揚げる習慣がある。かっては240畳の大きさの凧を揚げたこともあるという。今でも毎年5月に100畳の凧を揚げている。大凧会館は大凧を展示・解説している博物館だ。
 会館の中心には100畳の大凧が展示してある。一辺が10メートル以上もある巨大なものだ。大凧の作り方、巨大な凧の運搬方法、100人以上のチームワークによる揚げ方など色々興味深かったが、特に面白かったのは大凧の絵柄だ。
 絵柄は、漢字一文字を動物が囲む定まったスタイルで、ちゃんと意味がある。例えば、地球の絵を背景に「碧」の字と2匹の寄り添う鯛。「碧」と地球とタイがセッしている絵だから「碧い地球を大切に」。また、「誓」の字にトビウオ。トビウオ→飛+魚→ヒ+ウォー→非+戦争→非戦というわけで「非戦の誓い」(この説明で分かるかな?)。どう?さむいオヤジギャグと言ってしまえばそれまでだけど、けっこうメッセージ性があるでしょ?
 最後に大凧会館で仕入れた豆知識をひとつ。凧は昔「イカ」と呼ばれていたらしい。理由ははっきりしないが、烏賊と何となく形が似ているからだと言われている。八日市の古文書には「イカ」と記されているし、老人で今でもイカと呼ぶ人がいるらしい。そして江戸時代に江戸っ子が言葉遊び的に"イカ"を「タコ」と呼ぶようになったのが全国に広まり、今に至るそうだ。

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posted by 労働者L at 21:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2005年09月04日

やりすぎだってば

ブランド競争過熱 来春開校、同立校に 京の私立小も“対抗”

  来春開校する同志社と立命館小の学校計画で、豪華な設備や学用品が保護者の関心を集めている。ホテル提供の給食や人気ブランド製の通学かばんなど、イメージを高めようと両小とも教育内容と同等以上に力を入れる。児童募集で影響を受ける京の有力私立小も施設を増強するなど、ブランド競争が過熱している。
 7月に開かれた同志社小(京都市左京区岩倉)の説明会。給食提供先が京都宝カ池プリンスホテルと発表されると保護者からどよめきが起きた。仕上げは校舎内で行う半自校式で「給食時間前には良いにおいが漂い調理の仕事も分かる。ホテルとはテーブルマナー学習などでも協力したい」(同小)と説明する。
 通学かばんは若者に人気の「一澤帆布」のオリジナルリュック。通学時の安全確保のため、希望者に配布するGPS(地球測位システム)発信機を入れる専用ポケットもある。
 一方、「本物志向」を掲げる立命館小(北区小山)は給食を大津プリンスホテルに委託。府外で学校までやや距離があるが「ホテルで調理した給食を保温保冷コンテナに入れて専用トラックで運ぶ」という熱の入れようで「食育重視」を強調する。さらに高級感を演出する独自デザインの制服を用意するほか、「スルッとKANSAI協議会」などと連携して独自開発したICカードを使う全国初の登下校管理システムを導入。IC児童証を全児童に配り、校門や交通機関の改札を出入りする情報を即時電子メールで保護者に伝える。(後略)(京都新聞) - 8月31日15時36分更新


 なるほど。西武資本はあれだけたたかれても同志社と立命の両方に食い込むとはなかなかやるな。などと感心している場合ではない。
 どちらの小学校の説明会も進学希望の親たちで大盛況だったそうだが、教育熱の高まりは行きつくところに行きついてしまった観がある。親がアホなら学校もアホだ。ブランドものの制服とカバンにホテルのランチ。子どもを何だと思っているのか。いくら金持ちでももう少しましなカネの使い方を思いつかないものか。
 ホテルのランチを食べさせて「食育重視」だと。言うにこと欠くとはこのことだ。ノーガキ垂れまくりのグルメおたくでも育成したいのか。本当にこれでいいと親も学校も思っているのか。
 わがフリースクールでは間伐材を割って薪を作り、かまどで煮炊きする(ま、面倒なのでカセットコンロを使うことが多いが)。魚を包丁でさばくことを学ぶ(ま、わたしは出来ないが)。手作業で田植えや草引きをする。臼で餅をつく。こういうことこそが本当の食育ではないか。
 子どもにプリンスホテルのランチなぞもったいない。わたしに食べさせろ!

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posted by 労働者L at 17:09| Comment(2) | TrackBack(0) | 子ども

2005年09月03日

湾岸の戦争

米ルイジアナ州知事略奪犯射殺命じる ハリケーン被害

 【ニューヨーク1日共同】超大型ハリケーン「カトリーナ」の通過後、治安が悪化している米ルイジアナ州のブランコ知事は1日、略奪や暴力に加わった人を射殺するよう州兵に命じたことを明らかにし、市民に自重を求めた。ロイター通信が伝えた。
 知事は、イラク駐留を終えて戻ったアーカンソー州の州兵約300人が、ルイジアナ州に到着したことを発表する際、「彼らはどのように(銃を)撃ち殺害するかを知っているし、そうするだろう」と語った。(後略)(共同通信) - 9月2日13時15分更新


 わたしのブログはジョークだらけだが、実は日常生活ではもっとブラックなジョークを連発している。でもさすがにあんまりきついジョークをネットで公開するのははばかられるので、これでもブログではかなり上品に振る舞っているつもりだ。この州知事の大胆発言は、わたしなら冗談でもちょっと公言するのは躊躇するレベルだ。行政のトップがこういうことをマジメに口走ってしまうとは。
 ルイジアナ州のニューオーリンズは、日本では「ジャズの都」と呼ばれ観光地として知られているようだが、本田勝一の『アメリカ合州国』に登場する黒人活動家によると、ジャズは「奴隷の叫び声」であり、そもそも「ジャズ」という言葉自体が奴隷制と結びついた差別的な言葉だという。ニューオーリンズは南部でも特に貧しい都市で、貧困層は全国平均の2倍もおり、その多くは黒人だ。
 災害は貧富の格差をより鮮明にする。行政は住民に避難を命じたが、命じただけ。避難するための車を持たない貧しい黒人ばかりが市内に取り残されることになった。略奪は決してほめられたことではないが、極限状況で生き延びるために止むをえない面もある。はっきり言えることは、早々とマイカーで逃げおおせた豊かな白人には略奪などする必要はないということだ。そして略奪する人たちを射殺するのは、イラクで豊富な射撃経験を積んだ帰還兵たち。イラクに派遣されている兵隊の多くも黒人をはじめとするマイノリティーだ。(追記:近年米軍の新兵の中の黒人の比率が急速に下がっているようです。指摘してくださった太郎さんありがとうございました。)
 陸軍工兵部隊からの証言によると、イラク戦争の費用を捻出するためにニューオーリンズの治水事業の予算が削られていたという。多くの州兵をイラクに派遣しているため、救助の初動体制が遅れたとも報じられている。 けっきょく、ブッシュ政権の戦争政策のアオリを食って水害の被害を受けるのも黒人なら、ブッシュの尻拭いのために市民に銃を向けさせられるのも黒人だ。

ハリケーン ニューオーリンズで犯罪多発 無秩序、まるで戦場

 (前略)さらに市街地で州兵たちが自動小銃を構えて不審な住宅のドアをけ破り、一軒一軒捜索。バグダッドでの掃討作戦と見まがうかのような光景をテレビが繰り返し流しており、まさに米国が戦場と化したようだった。(産経新聞) - 9月3日2時54分更新


 ニューオーリンズは、かって公民権運動の中心地のひとつだった。進学や路線バスでの人種差別の撤廃から始まった公民権運動は、やがてベトナム戦争が自分たちの問題と分かちがたく結びついていることを認識するに至った。いま歴史は繰り返し、ニューオーリンズはバグダッドに例えられるようになった。いくら米軍を投入してもバグダッドの「治安」がいっこうに改善しないのと同様に、ブッシュ政権の戦争政策のもとでは深南部の貧しい黒人たちが浮かばれることはないだろう。

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posted by 労働者L at 18:41| Comment(2) | TrackBack(3) | 戦争と平和

2005年09月02日

1ヶ月1億円生活

 わたしは毎日汗水垂らして働く労働者だ。今日は遠慮せずにぶっちゃけてしまうが、わたしのような労働者にとって何が腹立つかと言えば、ろくに働きもせずに人様の納めた税金でのうのうと暮らしている穀つぶしの連中だ。
 こういうことを言うと決まってムキになって反論してくるヤツがいるんだよな。いわく「働きたくても働けない人もたくさんいる」だの「生活保護の支給基準は厳しくてあれでは生活はやっていけない」だの。こういう反論はみんなピンぼけ。生活保護なんて多くてもせいぜい一人年間100万程度だろ。わたしはそんなスケールの小さな話をしてるんじゃないっつーの。なんと日本には一人あたり年間10億以上の国家予算を浪費しているスコブル付きのトンデモ穀つぶし一家がいるのだ。
 来年度予算案で皇室費が71億、宮内庁費が110億だそうだ。あと皇宮警察の86億ってのもある(今年度予算)。合計ざっと260億。皇族は23人いやがるから一人あたり軽く10億を越える。他の国家予算の費目でもこいつらのために支出しているのもあるだろうし、各地の県警が皇族警備に使う費用や、自治体が用意する日の丸の小旗の代金なども計算に入れてないから、超ド級浪費一家の無駄使いは実際にはさらに多いはずだ。
 しかもこの財政状況が厳しい折に5000万もするリムジンを5台も新調するだと?どうしても車が欲しかったら軽自動車にしとけって8月21日の記事で言っただろ!そのうえ女帝がどうしたとか言ってさらに穀つぶしを増やそうって計画もあるようだが、まったくどういう神経してんだか。わが小泉ソーリが「行政の無駄を省く」とか「民間でできることは民間に」とかおっしゃっていることをあの有識者とか称する世間知らずどもはご存知ないのかねえ。郵政職員のリストラもあっぱれな"迷案"だが、まずもっとも無駄な天皇一家を江戸城から追い出せ!
 「天皇陛下をはじめ皇族の皆様をリストラします。」
 各党の選挙対策担当者の皆さん、今からでも遅くないからこの一項をマニフェストに追加したら?これであなたの党の得票率アップは間違いなし!

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posted by 労働者L at 20:21| Comment(7) | TrackBack(3) | 天皇制

2005年09月01日

美しい日本のわたし

小泉首相、公認候補とともに熱弁 公示後初の京都入り

 自民党総裁の小泉純一郎首相が31日、衆院選の党公認候補を応援するため、公示後初めて京都入り。京都市中京区の御池通烏丸交差点で、最大の争点と位置づける郵政民営化について熱弁を振るった。
 街頭には約2500人(党府連発表)の聴衆が集まった。政党車の上にに登った小泉首相は「郵便局のサービスは民間人ではできないのか、国民に聞きたい」と切り出し、「財政再建に寄与し、社会保障改革にも不可欠だ。郵政民営化なしに行財政改革は断行できない」と、かすれた声を振り絞って主張した。
 また「本来、改革は野党が言うべきだ。なぜ反対か。郵政関係の労働組合の票が欲しいから。既得権に振り回されている」と強調。郵政民営化に反対した前職に代わり、公認した新人らの支援を訴えた。(後略)(京都新聞) - 8月31日23時22分更新


 いくら選挙戦が熱を帯びているとはいえ、小泉の野党に対する事実に反する誹謗中傷はあんまりだ。民主党の言い分も聞くべきだ。岡田代表は「将来は民営化」とキッパリ表明。枝野幸男幹事長代理は「8万人の人員のリストラをする」とちゃんと言っているではないか。まあ「独断」や「思いつき」で言ったらしいが、それにしても本心を率直に語った正直な発言だと思うな。民主党はどこに出しても恥ずかしくない、立派なブルジョア政党だよ。
 みんな仲良くしようよ。ハミゴにしないで民主党も政権に入れてあげればいいのに。そうすれば選挙がどっちに転んでも、与党が過半数を維持するから小泉は続投できるし、民主党は政権を獲得するから岡田もやめなくてすむし、双方丸くおさまるってもんだ。どう、いい案でしょ?和をもって尊しとなす。これぞわがニッポンのうるわしき伝統だ。
 もっと偉いのはJPU(日本郵政公社労働組合)。自らの傘下の労働者の大リストラを公言する政党を支持する労働組合は前代未聞ではないか(あ、全郵政を忘れてた)。なんと美しい自己犠牲の精神。ご褒美としてJPUの幹部をどしどし国会議員とか審議会の委員に取り立ててやれよ!

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posted by 労働者L at 20:14| Comment(2) | TrackBack(2) | 政治