2005年08月31日

Aさんのこと

 わたしが住む自治体の広報紙を見てちょっと驚いた。知人Aさんについて、こう書いてある。
 シングルマザーとして、働きながら子どもを育ててこられたというAさんにお話を伺いました。

 なぜ驚いたのかというと、Aさんは戸籍の上では男なのだ。しかし性自認は女。いわゆるトランスジェンダーだ。そういう人を、行政の出版物が女として扱っているのが興味深い。その記事を執筆した自治体職員にはAさんが女に見えたのだろう。
 Aさんは服装はユニセックスだが、女性ホルモンの注射などをしているため、どうやら最近知りあった人にはけっこう女に見えるらしい。わたしが知りあった頃はAさんは男として生活していたため、今でもわたしには男にしか見えないのだが。ちなみに、わたしは理屈の上ではそもそも性別二元論に反対しているにもかかわらず、人を見かけで男か女かと判断してしまう長年身についた習慣を脱することができない。
 ともあれ、一般に人が他人の男女を判別する基準はどこにあるのだろうか、とAさんを見ていると考えてしまう。

 ところで、読者の皆様におしらせです。1ヶ月の間、毎日更新することを目標にしてがんばってきました。内容はともかく、どうにか目標を達成できたのはひとえに皆様のアクセス、コメント、投票での励ましのおかげです。楽しい1ヶ月でしたが、記事を書くことにおわれて好きな読書もできず、正直ちょっとしんどさも感じています。そこで、誠に勝手ではありますが、9月からは更新の頻度を2、3日に1回程度にペースダウンさせてもらおうかと考えています。その分、少しは中身の濃い記事を書くよう努力していきたいと思いますので、これからも変わらぬご愛顧をよろしくおねがいします。

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2005年08月30日

甲山を歩きながら考えたこと

 わたしは無趣味な人間だが、しいて言えば、時々日帰りで山登りに出かけるのを楽しみにしている。夏の間は暑さのため山には行かないが、そろそろ涼しくなってきたし低山で足ならしをしておこうと、この前兵庫県西宮市の甲山(かぶとやま)にはじめて登ってきた。
 「甲山」と聞けば、このブログの読者なら甲山事件を思い浮かべる方が多いのではないだろうか。ご存知ない方は甲山事件救援会のサイトを参照してほしい。一言で言えば、史上最長の裁判をへて無罪が確定した冤罪事件だ。事件の起きた甲山学園はとうの昔に廃止されているが、現場となった青葉寮の建物は現存していると聞いたので、今回足をのばして訪れてみた。
 かっての青葉寮はキリスト教系の病院の病棟として今でも現役だ。5階建の病棟と4階建の老人ホームにはさまれた平屋の旧青葉寮は、あの世間を揺るがした大事件の現場とは思えぬ、あっけないほど小さい建物だった。ホームの老人たちがたたずむのどかな中庭に建つそのコンクリートの建物は、小ぎれいな緑色のペンキで塗りなおされているものの、たしかに時代を感じさせるものだった。
 甲山事件で山田さんがこうむった被害は計り知れない。警察、検察、裁判所の仕打ちは許しがたい。その一方で救援会の方々のねばり強い運動には本当に頭が下がる。
 だが、わたしは歩きながら別のことを考えていた。刑務所のようなパノプティコンの構造をもつ旧青葉寮は、墓地と貯水池にはさまれた人里離れた山の中にある。山田さんは言われなき罪で拘置所に収監されたが、ここの園児たちは知的障害をもって生まれたというだけで甲山学園に隔離されていた。死んだ園児の親が甲山学園に対して起こした損害賠償請求訴訟について、甲山学園の理事長は「障害者は廃人であり、社会的存在価値がない以上親が請求している死んだ子供達の賠償請求は無意味である」と言い放った。もし刑務所長が受刑者の死に際して同様のことを言ったらどうなるだろうか。この発言に抗議して、「我らは、愛と正義を否定する。」という綱領で有名な青い芝の会という脳性マヒ者の団体が座り込み闘争をおこなったこともあった。
 今となっては二人の園児の死が事件か事故か知るすべもない。しかし陳腐な表現を許してもらえるのなら、二人を殺したのはわたしたち健常者社会全体ではないだろうか。わたしは山道を歩きながらそう考えた。
 病院の建物には大きな字で「AGAPE」と書かれていた。ギリシャ語で「愛」という意味だ。

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2005年08月29日

三種の神器の呪い その3

 トリをつとめるのはテレビだ。
 いまさら言うまでもないが、テレビの影響力はすさまじい。誰も彼もがテレビを見て、テレビに洗脳されている。価値観の多様化とか言われるが、テレビの言うことを鵜呑みにしている人は相変わらず多い。
 マスコミの報道は用心してかからないといけないが、特にテレビニュースはもっとも危険だ。テレビの場合、マスコミが見せたいニュースを、マスコミが見せたい順番に見なければならないからだ。これほど洗脳に適した道具はない。もしテレビニュースがなかったら、小泉が首相になることなどなかっただろうし、日朝関係がこれほど悪化することもなかっただろう。今回に限らず選挙となるとタレント候補のオンパレードだが、選挙ではなくてテレビ局が国会議員を選んでいるようなもので、異常としか言いようがない。まあ最終的に投票しているのはテレビ漬けの有権者の皆様だが。わたしは夜のニュース番組は以前はよく見ていたが、最近はよほどの大事件でもなければ見なくなってしまった。
 その点、同じマスコミでも、新聞やネットのポータルサイトのニュースなどの方がだいぶマシだ。テレビよりもはるかに多くのニュースの中から、自分の読みたいニュースだけを読めばいいからだ。
 車もクーラーも持っていない労働者Lだが、テレビはどうか?18歳で一人暮らしを始めて以来、永らくテレビのない暮らしをしてきた。今でもテレビ受像機はないが、5年ほど前にもらいうけたテレビチューナーつきの旧式のパソコンでテレビを見られるようになった。つまらなそうな番組ばかりなので、見るのは週に1時間くらいだが。そもそもあんなつまらないものを、なぜ皆辛抱強く見ていられるのか不思議だ。

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2005年08月28日

フリースクールと不登校

 この前、フリースクールのスタッフをしているということを書いた。今回は、ではそもそもフリースクールとは何か、ということについて述べたい。
 フリースクールについて、予備知識のない人に簡潔に説明するのは難しい。そこで、時間がないとき、面倒くさいときは、「不登校の子どものための学校」という説明で済ませている。8月23日の「ふたつの問題系」では「登校拒否=不登校の子どもの出現を追いかけるようにして、80年代半ば頃から各地にフリースクールが設立されるようになった。」と書いた。日本のフリースクールが、不登校の増加と密接に関係していることは否定できない。じっさい、わがフリースクールは今まで受け入れてきた子どもたちの多くが不登校の経験者だ。ほかのフリースクールでも同様だろう。
 それにもかかわらず、「不登校の子どものための学校」という説明は正確ではない。わがフリースクールは、「フリースクールは不登校の子どもの受け皿ではありません。」と一貫して主張してきた。フリースクールは子どもの自治にもとづいた主体的な学びの場であり、大人が命令して子どもを動かす公教育に対するオルタナティブである、というのがわたしたちの考えだ。学校で傷ついた不登校の子どもたちの癒しの場ではない、公教育の下請けにはならない、ということだ。このような考え方は、なにもわがフリースクールに特有のものではない。前述のように日本のフリースクールは、東京シューレを嚆矢として、80年代半ば頃から各地に現れてきたが、多くのフリースクールの共通認識であろうと思う。
 ところで、わたしは10年以上前からフリースクールのスタッフをしているが、10年前と今とでは、フリースクールを説明する難しさの内容が少し違う。10年前には、フリースクールという言葉はまだまだ一般に知られていなかった。同僚のスタッフは「無料の学校」という意味かと勘違いされたことがあるという。今では逆に、フリースクールという言葉がたいへん広く使われるようになったため、かえって事態がややこしくなってしまった感がある。90年代後半頃から、不登校の子どもの学校復帰や高校進学のために勉強を教える学習塾のようなところや、さらには教育委員会が設置する不登校対策の施設までがフリースクールを名乗りはじめたのだ。
 別にフリースクールは家元制でもなければ登録商標でもないので誰が名乗ろうが勝手だが、こうした「フリースクール」は、わたしたちのような旧来からのフリースクールとは全く別物だ。わたしたちのフリースクールは多くの不登校の子どもたちを受け入れているが、不登校対策のためにあるわけではないし、ましてや不登校の子どもたちを公教育に戻すことを前提にしてはいない。繰り返しになるが、フリースクールは不登校の子どもの受け皿ではない、ということだ。
 ただ、この点についてのわたしの考え方は数年前から微妙に変わりはじめている。次回はそのことを話したい。

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2005年08月27日

巨額の横領を許すな!

東京三菱銀に業務改善命令、派遣社員が顧客預金9億9000万円着服

 [東京 26日 ロイター] 金融庁は、東京三菱銀行で派遣社員による9億9000万円の着服があったとして、法令順守体制を確立するよう業務改善命令を発動したと発表した。約10億円に上る横領事件は、東京三菱銀行始まって以来の最大の不祥事という。
 金融庁によると、東京三菱銀行の首都圏の支店で、同銀子会社の人材派遣会社の女性派遣社員が顧客預金を着服していることが顧客の指摘により発覚。同銀が調べたところ、派遣社員は12年にわたり、10数人の顧客の預金から9億9000万円を着服していることが明らかになった。(後略)(ロイター) - 8月27日4時33分更新


 この記事には大事なことが書かれていない。この派遣社員は少なくとも12年以上にわたって東京三菱銀行で働いていたらしい。労働者派遣法によると、派遣受入期間の上限は3年(去年改悪されるまでは1年)で、それ以上使用したい場合はその労働者に直接雇用を申し込まなければならない。言うまでもなく、労働者の待遇の水準を守るための規定だ。安月給の派遣社員が高給の銀行員になるのを断ることなどありえない。つまり、東京三菱銀行は労働者派遣法を「法令順守」していない。しかも少なくとも過去10年以上にわたってだ。独占資本の広報紙であるマスコミはこういう大事なことを報道しない。
 派遣社員と正社員の年収の差額を思いっきり少なく見積もって200万だとしても、50人の派遣社員で年間1億円の人件費を減らせる。少なくとも10年以上の間に、違法な派遣受入によって東京三菱銀行全体が労働者からピンハネしてきた給料の総額はとても10億ではきかないだろう。こっちの方がはるかに重大な問題だ。東京三菱銀行は労働者から横領した巨額のカネを返せ!

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posted by 労働者L at 12:48| Comment(2) | TrackBack(2) | 労働

2005年08月26日

ああ栄冠は不気味に輝く

 今年の夏の高校野球は、終わってからが大騒ぎだ。優勝校で部長が部員に暴力をふるっていたという。また、この騒ぎの前触れとして、明徳義塾の「不祥事」もあった。こちらでは部員間の暴力にくわえ、喫煙の問題もあったという。
 まず暴力について。暴力はいけないことだ。とりわけ権力を背景にした暴力は許しがたい。わたしは出来るだけ暴力をふるわないようにしている。さいきん人を殴ったり蹴ったり、刃物で刺したり鉄砲で撃ったりした記憶はない。しかしそれでも、全く暴力をふるっていないとは言いきれない。言葉の暴力は時に刃物より深く人を刺す。回転寿司でよろこんで握りにかぶりつくのは、低賃金で搾取されているベトナム人労働者に対する構造的暴力に加担している。
 その点、高野連が殴ったかどうかを基準にしているのはナンセンスだ。むしろ問うべきは、高校生を人間とも思わないしごき体質だ。殴らなければいいというものではない。もちろんこうした人権蹂躙は高校野球に限らず広く学校文化全体に蔓延している。高野連がそれをなおざりにしたまま、表面化した暴力事件にのみ処分をもって対応しているのは、事実上高校側の隠蔽体質に加担していることにほかならない。
 次に喫煙についてだが、これもやめた方がいい。周知の通り、喫煙は肺ガンのリスクを飛躍的に増加させる。当人だけならまだしも、受動喫煙によって周囲にも害をもたらす。
 だが、十代の若者はしばしばヤンチャをやらかすものだ。わたしは高校ではマジメな優等生だったが、それでも親に隠れてうまくもない酒を飲んだりした。人間そうやって成長していく。喫煙など目くじらたてるほどのことではない。だいいち大人の喫煙は認められているではないか。
 おもえば高校野球とはグロテスクなイベントだ。「さわやかな高校球児」の「はつらつとしたプレー」が商品として全国の観客に消費される。白球を追っているのは悩みも矛盾もかかえる思春期まっさかりの若者たちだが、彼らのそうした人間味豊かな側面は高野連によってあらかじめ除菌される。舞台裏では球児たちに対する暴力が平然とおこなわれ、さらにその奥にはコマーシャリズムの影がちらつく。
 わたしは以前からコウコウ野球のことを密かに「不孝野球」と呼んできた。甲子園に出場することになると、応援などの経費をまかなうためにその高校の生徒の親には多額の寄付が要求されるときく。中学生諸君、ムカつく親を困らせてやりたかったら甲子園常連校に進学せよ!

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posted by 労働者L at 20:34| Comment(0) | TrackBack(1) | 子ども

2005年08月25日

神の手抜き

 さて問題です。この写真の人物は誰でしょう?

Robertson.jpg
 

 「近所の動物園のチンパンジー!」
 
 ブブー!いいセンついてますが不正解。ヒントを出しましょう。どうやら人間らしいです。
 
 「えーと、アメリカの皇帝、じゃなかった大統領のブッシュ!」

 惜しい!ほとんど正解ですが微妙に違います。正解はパット・ロバートソンとかいう人物。ブッシュと同じキリスト教福音派で、大統領選挙でブッシュを強く支持した「キリスト教徒連合」なる団体の創始者。「伝道師」と称しているからには聖職者なんだろうが、それにしては勇ましいご発言。
 
「(ベネズエラのチャベス大統領を暗殺する計画について)もしそれが本当なら、我々は暗殺を実行すべきだ。戦争よりはよほど安くつく。」

 なんとひどい発言だ!暗殺はコソコソやってナンボのもの。それをテレビで公言してはアカンやろ。ラムズフェルド国防長官は「確かに法に触れることだ。我が省はこのようなことはしない」とコメント。これが正しいワルの対応だ。ただ、ホワイトハウスは沈黙を守っているというから、こっちの方が若干正直か。
 ラムズフェルドにきつくしぼられたのか、その後ロバートソンは暗殺発言を謝罪したようだが、それにしてもこの人ブッシュにそっくりだ。この写真だけたまたま似ているのかと思って他の写真も見てみたがやっぱりそっくり。さては全能の神が手抜きして、同じ仕様の人間を粗製濫造してるな。ああ、神よ!願わくばせめてもう少し善良な人間を創造したまえ!

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posted by 労働者L at 19:29| Comment(0) | TrackBack(1) | 国際問題

2005年08月24日

三種の神器の呪い その2

 クーラーはそもそも日本のような涼しい国には必要ない。インドとか中東とか、そういう暑いところでのみ使われるべきだ。
 日本人のクーラー好きは倒錯としか言いようがない。夏の電車は寒すぎる。普通の冷房車はとても寒くて乗れず、弱冷車でもまだ寒い。真夏に出かけるのにわざわざ防寒着を持ち歩かなければならないのが腹立たしい。ほんの20年程前まで、通勤電車にクーラーなんてほとんど無かったじゃないか。それでも電車は走っているので、窓を開け放しておけばじゅうぶん涼しい。わたしは車掌が通りかかると冷房の温度を上げるよう頼むことにしているが、なんのかんの言い訳するだけで温度を上げてくれたことは一度もない。そうするように上から含められているのだろうから車掌を責める気はないが、クーラーいらないから運賃下げろ、と言いたい。
 クーラーは環境を破壊している。日本の電力需要のピークは真夏の日中に訪れる。反原発運動をやっている知人によると、クーラーさえなければ原発は必要なくなるそうだ。そもそもクーラーがあるからかえって暑くなる。ヒートアイランド現象だ。暑いの嫌いなヤツはクーラーつけるな!
 クーラーは体に悪い。クーラーで風邪ひく人はよくいる。さいきん熱中症が増えているのは、クーラーのせいで体温調節機能がイカレているからだ。
 わたしは西日本在住だが、家にはクーラーはない。暑いときは窓を開ければよい。それでも暑ければ扇風機を回せば申し分ない。クーラー漬けの人はぜひやってみてほしい。

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2005年08月23日

ふたつの問題系

 8月16日の「学校はなぜ必要か?」で述べたように、学校は産業のための兵隊養成所だ。その基本的な性格は今も変わっていない。だが、そもそも近代学校制度は大量生産のための単純労働をおこなう工場労働者を想定して作られたもので、高度成長期以後の産業の変化に対応しきれなくなってきた。そこで、政府は「総合的な学習」や「ゆとり教育」を導入して「自主性」や「考える力」を重視するようになった。また一方では飛び級や大学院重点化によって教育を複線化し限られたエリートには手厚い教育を用意するようになった。
 しかし、学校制度に影響を与えたのはこのような上からの力だけではない。高度成長期以後、工業化によって疎外されてきた人たちの異議申し立て、すなわち反公害運動・消費者運動・ウーマンリブやフェミニズムと軌を一にして、登校拒否の子どもたちが現れてきた。そして登校拒否=不登校の子どもの出現を追いかけるようにして、80年代半ば頃から各地にフリースクールが設立されるようになった。
 このような話をしてきたのも、わたしがあるフリースクールのスタッフをしているからだ。給料は出ない。というか経営状況があまりにも悪いので自主的に返納している。収入は別の仕事で得ているが、バイト=非正規労働だ。不登校やフリースクールと、非正規労働。このふたつの問題系は微妙にリンクしている。

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2005年08月22日

なんとなく、カラシニコフ

 正直気が重いのだが、綿貫新党とムネオ新党に言及した以上、ヤッシー新党にもコメントしてやらざるを得ないだろう。あらかじめ言っておくけど、今日の記事は義理で友達の著書に寄せた解説みたいなもんだから、時間がない人は読み飛ばしてもらっていいし。
 やれやれ、じゃあ恒例の党名チェックから始めっとすっか。「日本」…え、いまなんつった?それが党名?国会の質問で「日本の荒井広幸です。」とか言うのか?ヤッシーが民主党の「日本の選択、始まる」ってコピーにいちゃもんつけてるらしいが、たしかに他党の名前を勝手に使うとは民主党もひどすぎる。もうここまで来ると言語の限界への挑戦である。シニフィアンなソシュールである。
 そういや忘れてたけどヤッシーは作家だったな。ヤッシーの言語感覚は高尚すぎてわたしら労働者階級にはついていけんし、頼むから綿貫先生のところに半紙と筆を持参してもうちょっと平易な党名を考えてもらってきてよ。
 あーあ、ヤッシーには失望したよ。ヤッシーが知事に初当選したときに、「長野を日本のシエラマエストラに!」ってスローガンを自作してひとりで盛り上がってたわたしがバカだったよ(まさに紛うかたなきバカだ)。苦節5年、フィデルたちのゲリラ戦にも劣らぬ壮絶な内面的格闘の結果、やっと分かった。要するにあんたはタダの目立ちたがりだ。もう勝手にしてくれ。
 それにしても「5人で新党を結成」とかニュースで聞くと、「エルゲーの末期より少ないやんけ!」とか思ってしまう30代のわたしって終わってる?あ、意味分かんない人はあっさりスルーしてくれていいし。

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2005年08月21日

三種の神器の呪い その1

 三種の神器といっても鏡・剣・玉のことではない。テレビ・洗濯機・冷蔵庫でもない。ここで話題にしたいのは、(初代)新三種の神器、つまりカー・クーラー・カラーテレビのことだ。そんな昔の話がどうしたのかというと、この3Cこそが、日本社会を悪くしている元凶だ、とわたしは常々考えてきた。この3つを抑制すれば、それだけで日本はだいぶマシになる。今回はまずカー=自動車からみていこう。
 車というものは、危険きわまりない。人間が生活しているのと同じ空間にあんな巨大な鉄のかたまりが時速50キロで行きかっているとは尋常ではない。滅多に脱線することはない鉄道の線路さえ大抵フェンスに囲われているのに、ちょっとハンドル操作を誤ればたちまち衝突する車が人のすぐ横を通り抜ける。電車の運転士が運転中に携帯で話をしていたとか、缶ジュースを飲んでいたとかいったことが時たまニュースになるが、車の運転手についても同様に報道していたら新聞の紙面は全ページそれだけで埋まるだろう。2004年の交通事故での死者は7398人、負傷者は約119万人だ。ちなみにこの年の鉄道事故での死者は299人、航空機では14人だ。しかも鉄道事故の半数は踏切事故だ。
 車は環境破壊の元凶だ。日本が年間に排出する二酸化炭素は13億トンだが、そのうち自動車が排出しているのが2.6億トン、自家用車だけでも1.5億トンだ。京都議定書に定められた6%削減は、マイカーの使用を半減させるだけで達成できる。さらに窒素酸化物・騒音・振動の発生源になる。道路の建設も自然を破壊する。
 車は邪魔だ。駐車場に収まりきらない車が、繁華街でも住宅街でも、我が物顔に道路を占拠している。デモは交通の邪魔者扱いされるが、駐車車両の方がよっぽど邪魔だ。警察はデモにいらん警備をつける人手があったら駐車違反をもっと取り締まるべきだ。
 車は貧富の格差を拡大する。マイカーで道路が埋まると、バスは定時運行できなくなり、ますます多くの人がマイカーに乗り換えるという悪循環が生じる。その結果、バスの本数は減り運賃は上がり、バスを利用せざるを得ない人たちにしわ寄せがいくことになる。もちろん、環境の面からもこれは由々しき問題だ。
 自動車産業は労働者を酷使している。わたしの隣町に日産の工場があった。そこで期間工をしていた人と話をしたことがあるが、あまりの待遇の悪さにびっくりした。自動車メーカーが空前の好況を謳歌し、正社員の給料やボーナスをアップさせている一方、大量の期間工を低賃金で酷使しているのが現実だ。ちなみに、隣町の日産の工場は「ゴーン革命」とやらで閉鎖され、従業員は何百キロも離れた工場に異動するか、退職するかの選択を迫られた。さらに、周囲の零細下請け部品会社の労働者の多くは、選択の余地なくクビになった。
 グローバルに展開する日本の自動車資本は、外国でも労働問題を惹き起こす。フィリピンのトヨタ工場の労働者たちは、日本の労働組合の支援も受けつつ、不当解雇攻撃と闘っている。さいきんホンダのインドの工場での激しい労働争議も報じられた。
 わたしは運転免許はもっているが、車をもったことはない。上記のような問題意識を抱いていることもその理由にはちがいないが、そもそも車を所有するメリットがない。わたしの住むような地方都市では、移動は自転車や公共交通でじゅうぶんである。必要なときだけタクシーやレンタカーを使った方がよっぽど安上がりだ。仮にタダで車をもらえるとしても断るだろう。
 車をもっている皆さん、自らのカーライフを見直してみてはどうだろうか?車をもたないのがベストだが、そうはいかない場合でも、できるだけ使用を控えるとか、大きいワゴン車を軽自動車に代えるとか、色々工夫の余地はあると思う。
 次回はクーラーを熱く語る。

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2005年08月20日

ホリエモンを当選させてやれ!

 ホリエモンは金儲けのことしか頭にない。ヤツは自分の商売に関わるかぎりでしか政治には興味ない。選挙に立候補したのも商売のためだ。もし当選などしてしまえば、金儲けのための社長業に使うエネルギーを割かれるから当選する気はない。ただ売名のための立候補だ。だからこそ、有力な亀井静香がいる選挙区にあえて立ち、注目と落選をねらっているのだ。ちょうど、去年のプロ野球参入騒ぎと一緒だ。ほんらい売名のための立候補を抑えるために供託金制度があるが、300万などホリエモンには痛くもかゆくもない。供託金は所得累進制にして、ヤツの場合は30億くらいにしてやったらいい。
 そして広島6区の有権者諸君!ホリエモンに投票してやれ!当選させることが、ヤツに対する最高のいやがらせだ。新自由主義の波に乗り「負け組」を踏みつけにするホリエモンに、想定の範囲外の事態を起こしてやれ!

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2005年08月19日

がんばれ、ムネオ!

 アッテンボローさんの「社民党辻元候補の是非」の向こうをはって、辻元の宿敵=鈴木宗男にあえてエールをおくりたい。と書くと、あーはいはい分かった分かった、どうせまた純ちゃんへの感謝状みたいに持ち上げるふりしてさんざんくさすつもりだろう、と思われるかも知れないが、今回は実はけっこう本気だ。
 もちろん、ムネオは土建屋と癒着した金権政治家だ。「北方領土」の「返還」を強く主張する領土拡張主義者だ。「鈴木宗男を男にしてください」などと口走る、よくいる性差別オヤジだ。
 そう分かっていても、労働者Lの判官贔屓の習性をおさえることができない。小泉官邸と「伏魔殿」官僚の連合軍に、抵抗勢力のレッテルを張られて石もて追われたムネオへの同情心を隠すことができない。去年の参議院選挙でムネオに投じられた50万近い票は、どん底の北海道経済のもとで構造改革の痛みに耐え切れなくなった人たちの声を反映しているのではないか。
 ムネオが逮捕された容疑は、たしかに犯罪にはちがいないが、保守政治家ならだれでもやっていることだ。辻元とムネオは、永田町では当たり前のふるまいを口実に政治的な意図で粛清された点が共通している。今日立ち読みした辻元の著書には「感情的な世論の後押しを受けてムネオ=悪者に仕立てあげてしまったことを少し後悔している」といった趣旨のことが書かれていた。
 何よりもあのキャラはどうしても憎めない。わたしの見立てが甘いかも知れないが、涼しい顔をしながら策略をめぐらすタイプには見えない。すくなくとも、党本部との距離を慎重に測って自己保身に奔走する造反組御一行様よりはずっと好感がもてる。議員がみなムネオだったら大変だが、500人近い代議士の中に一人くらいムネオがいてもいい。有罪が確定すれば塀の中に逆戻りの、失うものは何もない身分だ。党名は聞かなかったことにしてやるから、国会にカムバックして大暴れしてほしい。そして、ムネオ・キヨミの永田町漫才をまた見たい!実はこれが一番言いたかったことだ!

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2005年08月18日

イナゴたちの犬死に

 今さらという気もするが、ちょっと言っておきたいことがある。15日の戦没者追悼式で小泉が次のようなことを言っている。

 先の大戦では多くの方々が祖国を思い、家族を案じつつ、心ならずも戦場に散り、戦禍に倒れ、あるいは戦後、遠い異境の地に亡くなられました。この尊い犠牲の上に、今日の平和は成り立っていることに思いを致し、衷心からの感謝と敬意をささげます。

 この「犠牲」という言葉の使い方、おかしくないか?志半ばに斃れた八路軍の兵士の尊い犠牲の上に今の平和があるとかいうことなら、そりゃよく分かる。でも日本軍の場合はどうか。有名な話だが、日本軍が徹底的に略奪する様を中国人民はイナゴの大群に例えて「蝗軍」と呼んだ。死んだ兵隊は気の毒かも知らんが、不本意に徴兵されたのかも知らんが、別に彼らの犠牲の上に平和がある訳じゃない。侵略し、強姦し、略奪し、犬死にしただけだ。その現実を直視せずに、日本軍の戦死者を「美化」するような、政治的意図ミエミエのレトリックに、こまかくツッコミを入れておきたい。

 それからムネオ!このブログ読んどらんのか?まったく。

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2005年08月17日

「新」の字

 いまラジオで名古屋の人が「名古屋人を批判するのは日本人を批判するのと同じことだ」と言ってた。そういえばわたし、別になんの恨みもないのに、なぜか名古屋の悪口をよく言ってしまうのよねえ。その理由がはっきりしたよ。ありがとう、NHK!受信料は払ってないけど。

 で、「国民新党」かよ。おい、綿貫!93年の政界再編のときから口を酸っぱくして言ってるだろ。政党名に「新」の字を入れるなって!そりゃ、分かるよ。選挙対策上とりあえず政党をデッチ挙げたけど、機を見て速やかに自民党に戻してもらおうってコンタンは。でもな、一応政党の名前だろ。商店の看板みたいなもんだ。ウソでももっともらしい立派なのを考えろよ。「新」の字がつくと、その場しのぎの仮設テント政党だってことがバレバレじゃないか!公職選挙法を改正して政党名に「新」を使うのを禁止しろ!
 試みに90年代以降に現れた「新」の字がつく政党をふりかえってみよう。日本新党にはじまり、新生党、新党さきがけ、新進党、保守新党。ほかにもあるかも知れないが、思いつくのはこれだけだ。どうだ、ひとつとして現存する政党はないじゃないか。残ってるのは新社会党くらいだ!
 ちなみに93年当時はわたしは欧州某国にいたが、当地の新聞では自民党が分裂して"Shinseito"が結成されたと報じられていた。わたしはどうしてもこのローマ字を「新政党」としか変換できず、「そのまんまの名前じゃないか。あまりにひどい。」と思ったが、事実ひどい政党だったよな。国民新党もそうだが、名が体をあらわすとはこのことだ!

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2005年08月16日

学校はなぜ必要か?

 8月13日の記事「小学生に賃金を!」で学校の必要性について書くことを予告しておいた。この手の話題になると、よく次のようなことが言われる。「学校で連立方程式だのローマの皇帝の名前だのを習うが、あんな知識は役に立たないから必要ない。」
 この考えは半分正しくて半分間違っている、とわたしは考える。
 たしかにこの考えは正しい。連立方程式の知識は一部の技術者などにとってのみ必要なものであり、大半の人にとっては役に立たない不必要なものだ。しかし、それでもやはり方程式やローマ皇帝を教えることは必要なのだ。なぜ必要なのかというと、これらの知識は役に立たないからだ。
 なに訳の分からんことを言ってるんだ?とツッコミが入りそうだが、つまりはこういうことだ。
近代国家は産業を発展させ、戦争を遂行しなければならない。そのためには国民を教育する必要がある。こうして作られたのが学校制度と徴兵制度だ。今では戦争は専門の傭兵=自衛隊に任せたので徴兵制度はなくなったが、学校制度は存続している。学校は産業のための、つまり会社のための兵隊を養成するところだ。会社では、社員という名の兵隊が上司の指示通りに動かなくてはならない。やっぱりこうした方がいいんじゃないのとか、そんなことをするのは俺のポリシーが許さないだとか、そういう余計なことを考えて勝手なふるまいをすることは、基本的には許されない。上から言われたことは黙って実行する。これが近代国家が求める望ましい労働者の姿だ。
 であればこそ、学校では役に立たないことを教えなければならない。むしろ、役に立たないことの方が都合がいいくらいだ。呪文のようなローマ皇帝の名前を丸暗記するのは、自分の頭で考えずに上から言われたことを忠実に実行する練習なのだ。卒業式などの儀式、軍隊調の行進の練習なども同断だ。毎朝定時に教室の自分の席につき、決められた時間割に従って教師から与えられた課題をこなし、クラブ活動では先輩後輩関係の掟を学ぶ。これらはみな、「会社で働けるカラダ」をつくるための訓練だ。徴兵制なしの大日本帝国が考えられないのと同じくらい、学校制度は日本国にとって必要だ。そして、学校に通わないこと=不登校・登校拒否は、戦後日本のありかた全体にそむく背教者になることにほかならない。
 労働者Lのお説教はまだまだ続く!うんざりして待て!

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posted by 労働者L at 18:53| Comment(2) | TrackBack(0) | 子ども

2005年08月15日

「終戦」と「敗戦」

 60年目の8・15がやってきた。この日を一般には「終戦の日」と呼ぶが、左翼は「敗戦の日」と呼ぶことが多い。無残な敗北に終わった侵略戦争の実態を曖昧にしたくないという想いからであろう。
 しかし、何年か前の新聞で、反戦平和の立場から「終戦の日」と呼んでいる人の話を読んだ。なるほど、負けたのは日本の支配者どもだ。アジア人民にとっては抗日戦争の勝利の日だし、日本の人民にとっても戦争の重圧から解放された日だ。つらい戦争がやっと終わった日だ。
 わたしはそれ以来、「終戦の日」を支持している。

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posted by 労働者L at 17:03| Comment(0) | TrackBack(2) | 戦争と平和

2005年08月14日

住宅リフォームの次はコレだ!

民主マニフェスト、郵貯限度額を段階的に引き下げ

 民主党は13日、衆院選の政権公約(マニフェスト)の重点項目として、郵政改革案を盛り込むことを決めた。
 具体的には、現在1000万円である郵便貯金の預入限度額を政権を獲得してすぐに700万円に引き下げ、その後、段階的に500万円まで下げると明記する。
 約210兆円の郵貯の総額を、8年程度かけて100兆円削減することも盛り込む。
 岡田代表は同日の大阪市での記者会見で「(民主党には)対案がないという誤解がある」としたうえで、「我々の主張は郵貯の規模縮小だ。限度額が1000万円から500万円になれば、官から民へ金が出てくる」と強調した。
 民主党はこれまで、衆院選で郵政民営化問題を争点とすることを避けてきたが、自民党が「改革に消極的な守旧派」などと批判したため、積極的に考えを打ち出す方向に方針転換した。(読売新聞) - 8月14日1時16分更新


 またまたやってくれました、われらが民主党!「官から民へ」、なるほど!お説ごもっとも!
 『金融広告を読め』(吉本佳生 光文社新書)というこの春出版された本がある。ありきたりの財テク指南書だと思ったら大間違いだ。ナナメ読みしただけだが、これがなかなか面白い。「はじめに」にこんなことが書いてある。

 だから、「自分が正しい知識と判断力をもっていなければ、騙されるのは当然!」と覚悟した上で、金融機関とつきあうことが大切です。少し手荒な表現をするなら、いろいろと社会的に叩かれても、日本で営業している(外資系もふくめた)銀行・証券会社・保険会社の大半は「とりあえず、騙せる客は、できるだけ騙してぼったくる」ことを、経営の基本としています。そのことを正しく認識すべきです。

 みなさーん、いいですか?上の文章は労働者Lのいつもの調子こいたハッタリなんかじゃありません。れっきとした、銀行に勤めていた金融の専門家が書いてるんですよー。
 この本の内容は様々な騙しのテクニックのオンパレード。新聞を開けば外貨預金や投資信託の魅力的な広告が目に入るが、大々的に広告している商品ほどぼったくり。高額の為替手数料やら信託報酬やらをふんだくった末、結局元本割れすることも少なくない。「そんなの外貨預金や投資信託なら当たり前だろうが」と思った人はこの本を一読してほしい。都合の悪いことはなるたけ隠して素人にぼったくり金融商品を巧妙に売りつけるさまは、はっきり言って詐欺だ。
 ホンモノの改革を求める世論の圧倒的支持を受けて民主党が選挙で勝利し、岡田政権が上の新聞記事のスバラシイ改革を実行したとしよう。郵便貯金から放り出された高齢者のなけなしの老後の蓄えに民間金融機関がハイエナのごとく群がり、しゃぶりつくす姿が目に見えるようだ。
 郵政民営化に賛成の人からは、郵便局はサービスが悪いという話をよく聞く。たしかにぶっきらぼうで不親切な局員もいる。でも今のところ郵便局がぼったくり金融商品を売りつけている様子はない(こんど投資信託はじめるらしいが)。営業用の笑顔でぼったくるバーと、愛想はないが正直な商売している居酒屋と、今晩どっちに飲みに行こうか?
 オレオレ詐欺はもう手口が知れわたってしまった。住宅リフォームも時間の問題だ。人のよい年寄りをだます次なる手口はきっとこれだ。たぶん法律にも違反しないし、今度の商売はカタいぞ。民主党政権誕生に備えて、銀行や証券は失業した悪徳住宅リフォーム会社の元社員たちをセールスマンとしてリクルートしておいたらいいんじゃない?

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posted by 労働者L at 15:07| Comment(1) | TrackBack(2) | 政治

2005年08月13日

小学生に賃金を!

 見ての通りの政界のドタバタ劇。労働者階級人民の不満は高まるばかりで、明日にでも武装した労働者が蜂起し、革命が起きるであろうことは火を見るよりも明らかだ。もしその時、偉大なる労働者階級の星、労働者Lを国家主席に推戴したいという声が全人民から澎湃と沸き起こったならば、しゃーない、引き受けてやってもいい。ただし一つだけ条件があるから全人民の諸君は耳をかっぽじって謹んで拝聴するように!
 だいたい近頃の日本の人民はなってない。解散後に小泉の支持率が上がっただと?安倍晋三や石原慎太郎といったデンパな連中も相変わらず人気だ。安倍や石原の言ってることなんか、かっての赤尾敏とさして変わらんじゃないか。赤尾敏の数寄屋橋での演説なんて通行人からソッポをむかれていたけど、なんでヤツらはこんなにもてはやされるんだ?それから「セカチュー」だの「電車男」だのにうつつを抜かしてるそこの人民!ご苦労にも夜遅くまで世界陸上をテレビ観戦して「がんばれ、ニッポン!」とか叫んでるそこの労働者!まったくお前ら、思想的に腐敗しとる。根元まで腐っとる。
 そこでだ。わたしが主席に就任した暁には、ありがたくも汝人民に更生の機会を与えてやろう。毎朝8時半に最寄の人民更生施設に集合すること。遅刻したヤツはグランド10周だ!更生施設では午後4時まで指導員の講演がある。講演の内容はたいがいつまらないが、おとなしく黙って拝聴すること。講演の最中に席を立つことは厳禁だ。たとえウンコ漏れそうでも休み時間までガマンしろ!
 それで給料はいくらもらえるかって?ナメるのもエエ加減にせい!ありがたくも国費を投じて更生させてやってんだから、本当は講演料を徴収したいくらいだが、出血大サービスでタダにしてやってんだぞ!それから月末までに翌月の給食費を持参すること!

 …もう勘のいい人は気がついているだろうが、これが子どもたちの日常だ。大人だったらアホらしくって誰も学校なんか行かないって。9割以上不登校だって。それをうまく丸め込んで子どもたちを学校に行かせてる社会ってすごい。ほんとすごい。
 え、じゃあ学校は必要ないのかよって?それについてはまたおいおい書いていくので刮目して待て!

 PS.更生施設に入りたい人はランキングで労働者Lに投票してね!よろしく!

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posted by 労働者L at 17:13| Comment(10) | TrackBack(0) | 子ども

2005年08月12日

幼保一元化について

 いかん、いかん。そもそもこのブログは労働問題を中心にしようとおもってたのに、昨今の永田町の内戦につい目を奪われがちになってしまった。下部構造の変革なくして上部構造は変わらない。きょうは初心にたちかえって労働問題を論じてみよう。
 この前、保育士の人たちと飲む機会があり、幼保一元化が話題となった。少子化の進行に伴い幼稚園児が減っているのに対して、共働き世帯の増加のため保育園はどこも入所待ちの長い列。そこで幼稚園と保育園の機能を一体化し、二つの問題を同時に解決しようとするのが幼保一元化だ。いま政府はこれを検討しつつある。わたしは、なるほど幼保一元化はなかなかいいアイデアではないか、と思っていた。
 だが、現場の保育士の人たちに聞くとそうでもないらしいのだ。実際に行なわれようとしていることは、幼保一元化のドサクサにまぎれて人員配置の基準を幼稚園にあわせて人減らしを行い、国からの補助金を削減しようという魂胆なのだという。それが結果することは、いまでも目が回るように忙しい保育士の労働強化、そして保育の質の低下だ。もちろん園児の安全にもかかわる問題だ。さらには保育士たちに幼稚園教諭の免許もとるように圧力がかかりつつあるという。幼保一元化の結果、現場の労働者は二つの資格を要求されるようになるとは!
 ここにもまた現代日本に一般的に見られる状況が貫徹されている。直接儲けにつながらない部門への補助金削減。リストラで首を切られる人がいる一方で、残った者には労働強化。その結果いちばんワリを食うのは社会的弱者(この場合は乳幼児)だ。そしてこれら一連のことどもが「改革」の美名のもとにくるまれている。
 いやあ、危ないところだった。郵政民営化に関してブルジョアジーが垂れ流すデマや大阪市職員のヤミ・カラキャンペーンにはだまされなかった労働者Lも、この問題ではあやうくやられるところだった。自分でも気がつかないうちに、孤軍奮闘する人たちを見捨てるサイレント・マジョリティに加わってしまうところだった。まったく油断も隙もありゃしない。とにかくヤツらが猫なで声で耳ざわりのいいことを何かしゃべりはじめたら、まず疑ってかかるくらいでちょうどいい。
 
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posted by 労働者L at 18:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 労働